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9月の農作業 2020.9.7更新


南部版


  水稲 ◇出穂時期
出穂した状態
出穂した状態
 「恋の予感」は、止葉が長くなる品種です。止葉は、直立に近い状態となり、光合成が活発に行なわれるため、籾が充実します。
 例年、8月26日前後を目安に出穂時期となります。温度が高いと、出穂日(※)も早くなります。水稲の管理は、出穂日を基準に防除や水管理、刈り取りを判断するため、しっかりと記帳しておきましょう。
穂が茎から出始めたら出穂といい、田の半分が出穂した状態で出穂日となります。その後、全茎数の8~9割が出穂した時期が穂ぞろい期です。

◇水管理
 出穂後、9月10日ごろまでが穂ぞろい期(乳熟期)にあたります。この時期は、稲が最も水を必要とするので、土の表面が白く乾かないように管理します。ただし、湛水状態を長く続けると根が傷み登熟不良となるため、適度に管理しましょう。穂ぞろい期以降は、根が弱らないように間断潅漑(かんがい)(三湛四落)を行ない、登熟を助けます。
 落水は出穂後30日を目安にします。ただし、湿田では通常より早く落水します。落水後、好天が続く場合は、走り水をして登熟を助けましょう。
 落水時期が早いと粒の肥大が悪く、未熟粒や死米が増加し、食味も低下します。一方、落水時期が遅れると、収穫や乾燥作業も難しくなります。

◇出穂後の防除
 坪枯れの原因となるトビイロウンカの防除時期です。稲の株元を手でたたき、水面か虫見板に落ちた幼虫が1株あたり5匹以上確認できる場合は、直ちに防除を行ないましょう。トビイロウンカは、一枚の田の中でも発生に偏りがあるため、5~6ヵ所調査します。
 イナゴ・カメムシ類との同時防除には、「トレボン粉剤DL」、穂いもち・カメムシ類との同時防除には、「ビームスタークル粉剤5DL」を散布しましょう。
 周囲が住宅地、または散布機がない場合は、「スタークル粒剤」を散布します。吸収が早く、翌日には効果が出てきます。
 出穂後の水田周辺の草刈りは、カメムシを水田に追い込むことになるため行ないません。
トビイロウンカ(秋ウンカ)  トビイロウンカの確認
トビイロウンカ(幼虫) トビイロウンカ(メス短翅型) トビイロウンカの確認
幼虫 メス短翅型 根元に虫見板を当て、反対側から3~4回、手でたたく。

◇土づくり

 秋の荒起こしから代かき前までに「オイスターミネラル」や、「粒状ミネラルG」などを施用し、全天候型稲作を目指して土づくりを行ないましょう。
 土づくりを行なっているほ場では、近年の異常気象による生育不良を最小限に抑えることができます。


  野菜 ◇秋まき野菜のは種
〇タマネギ
 生食用の、は種は9月10日ごろ、貯蔵用は9月25日~27日ごろです。
 基肥は、は種の10日以上前に施用します。苗床1㎡あたり「豊穣」3kg、「粒状ミネGスーパー」100g、「やさい化成1号」100gとします。畝幅は120cmです。
 覆土、鎮圧し潅水したあと、ワラなどを敷いて乾燥を防ぎます。立ち枯れになりやすいため排水溝を深く切っておきます。

◇秋まき野菜の管理
〇ブロッコリー
 8月下旬~9月中旬に定植を行ないます。畝幅150cm、株間50cmの2条植えにします。定植2週間後に、追肥として「やさい化成2号」を1aあたり10kg施用しましょう。
 2回目は頂花蕾が見える前に10kg、側花蕾を収穫する場合は、頂花蕾の収穫後に6kg施用します。

〇レタス
 9月中旬~下旬に定植します。畝幅120cm、株間30cm、条間35cmの2条植えにします。結球始めに追肥として「やさい化成2号」を1aあたり4kg施用しましょう。ナメクジ対策として、「スラゴ」を食害発生時に株元に散布します。

〇キャベツ
 定植時期をずらし、秋から冬の時期においしいキャベツの収穫が続くようにしましょう。畝幅は1条植えで70cm、2条植で120cm、株間は35~40cmで定植します。定植時期が早いと、害虫の被害が大きくなるため、定植時の粒剤施用後1ヵ月を目安に、「フェニックス顆粒水和剤」2,000倍液、または「プレオフロアブル」1,000倍液を散布します。
 カルシウム欠乏症が出るほ場では、結球始めに「畑のカルシウム」を1aあたり10kg施用します。
 追肥が遅れると、外葉の形成が遅れて玉太りが悪くなります。植え付け後の15~20日で、結球5cmごろに「やさい化成2号」を1aあたり6kg施用します。
 菌核病が発生するほ場では、結球始めに「シグナムWDG」1,500倍液を予防散布しましょう。
カルシウム欠乏症状 菌核病
カルシウム欠乏症状
新葉のふちが茶色っぽくなり、内部の葉が薄く色が抜ける。
菌核病

◇秋冬野菜の追肥
 秋冬野菜は初期生育が早いため、遅れないように追肥をします。遅れた場合、あわてて肥料をたくさん与えると、病気や虫が増え、肥料分をバランスよく吸収できなくなり、品質を落とすことになります。また、株の間を軽く耕して、株元へ土寄せを行ないましょう。

◇秋まき野菜の防除
 気温が高いと、キスジノミハムシなどの害虫が活発に動くことが予測されます。は種・定植前には「ダイアジノン粒剤5」などを散布し、害虫の駆除を徹底しましょう。また、苗の定植時や、は種時には「プリロッソ粒剤」を株元へ散布します。散布場所は、植え穴ではないので注意しましょう。
農薬の使用時は、必ず登録内容をご確認ください。


  果樹 ◇温州みかんの管理
 横径45mm以下(収穫時に2S以下になる果実)の果実は徹底的に摘果し、適正着果量に仕上げましょう。
 秋季は、サビダニ、ハダニ、アザミウマの発生に注意します。

◇カキの管理
 気温の低下にともない、果実肥大、着色が進みます。
 着色不良や汚損果を減らすために、園内の除草、徒長枝の除去、結果枝の枝吊りを行ない、風通し、日当たりを改善しましょう。
 台風被害で落葉した場合は、落葉程度に応じて再摘果し、適正葉果比に仕上げます。
 枝折れなどでできた傷口は、平らに削り「トップジンMペースト」を塗布しましょう。
 9月以降、高温・多湿傾向で推移する場合は、炭そ病の発生が増加しますので、「オンリーワンフロアブル」3,000倍液(収穫前日まで・3回以内)で防除します。

◇イチジクの管理
〇収穫
 降雨後に、果実の裂開部へ雨水が侵入すると腐敗しやすいので、選別時に注意しましょう。
 また、9月下旬以降、気温が低下し始めると、未熟果が増加します。
 早採りをせずに、食味を重視した収穫を心掛けましょう。

〇病害虫防除
 8月下旬~9月にかけて雨が続き、枝が過繁茂になると、サビ病の発生を助長します。
 サビ病の被害を受けると、葉裏に鉄サビ状の褐色の斑点が現れ、早期落葉します。
 発生を確認したら、被害葉を園外へ持ち出し、処分を徹底します。
 「アミスター10フロアブル」1,000倍液、または「トリフミン水和剤」2,000倍液で防除しましょう。

◇礼肥 (地域共通)
 収穫を終えた樹は、落葉期までに、樹勢回復や貯蔵養分の蓄積を行ないます。
 礼肥を施用し、葉・根の勢いを回復させて、貯蔵養分の蓄積を促進しましょう。
 9月上中旬に、チッ素主体の速効性肥料「硝酸入り化成肥料S604」を年間施用量の2割程度施用します。
 施用時期に降雨が少ない場合は、潅水を行ない、肥料の吸収を促しましょう。

◇新梢管理 (北部版参照)
◇病害虫防除 (北部版参照)
◇潅水 (北部版参照)


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北部版


  水稲 ◇刈り取り
 コシヒカリの刈り取り目安は、出穂後45~50日が適期です。刈り遅れにならないよう気を付けましょう。
 青味籾率は、バインダーで10%、コンバインで5%となります。コンバイン収穫は、バインダー収穫よりも3~5日遅らせます。

◇籾の乾燥
 コンバインで収穫した籾は、袋詰めしたまま時間が経過すると、発酵して変質するため、数時間以内に通風乾燥します。
 毎時0.8%の水分減で乾燥します。高温高速で乾燥すると、米にひびが入る胴割粒などが発生します。胴割粒は精米すると砕けてしまい、食味低下の原因となるので、急激な乾燥は避けましょう。14.5~15.0%の籾水分に仕上げます。

◇籾すり
 すり減ったロールでは、籾の混入などで調整が困難になるため、事前に新品と交換し、玄米への籾の混入やロールずれを少なくします。
 肌ずれを予防するためには、乾燥終了後、約10時間経過したあとに籾すりをします。

◇調整
 ライスグレーダーや米選機は、1.85の網目で調整を行ない、整粒歩合80%以上を目標にします。

◇出荷
 JA出荷用米袋へ皆掛重量30.5kgに計量して出荷してください。

☆栽培履歴等の提出
 JAへの米の出荷者と、JA共同乾燥施設の利用者は、必ず8月末までに生産履歴とチェックシートを、最寄りのグリーンセンターに提出してください。

◇混米防止
 混米防止のため、刈り取り・乾燥・調整の前には、コンバインや乾燥機などの清掃を十分に行なってください。
 また、品種が変わる都度、丁寧に清掃をしましょう。


  野菜 ◇秋まき野菜のは種・定植
 暑い日が続くと、害虫の動きが活発になり、被害が拡大しやすくなります。無理な早まきはせず、適期に、は種を行ないましょう。

〇ホウレンソウ
 石灰が少ないと生育不良になるため、は種14日前までに「苦土入りセルカ2号」などを1aあたり15kg施用し、7日前に基肥をします。は種前には十分潅水しておき、は種は2cm間隔で行ないます。7~8mm覆土後、くわで鎮圧し、切りワラを敷きましょう。

〇ハクサイ
軟腐病
軟腐病
株元が腐ったようになり、
異臭を放つ。
 畝幅は、結球時の大きさによって変えます。早生で120cm、中生・晩生で135cmとし、株間は40~45cmの2条植えで定植します。寒くなると生育が遅れ、結球不足となるため、9月中旬までに定植しましょう。
 軟腐病が発生するほ場では、予防として、は種時、または定植時に「オリゼメート粒剤」を1aあたり600g、全面土壌混和します。
 根こぶ病の発生が見られたほ場では、植え付け前に「オラクル粉剤」を1aあたり3kg全面土壌混和します。品種は根こぶ病に強い「きらぼし」をまきます。


◇追肥と中耕・土寄せ
 秋冬野菜は初期生育が早いため、遅れないように追肥をしましょう。遅れた場合、あわてて肥料をたくさん与えると、病気や虫が増え、肥料分をバランスよく吸収できなくなり、品質を落とすことになります。
 同時に中耕・土寄せも行ないます。追肥の位置は、作物の生育に合わせて変えましょう。
施肥量の目安(1aあたり)
肥料名 キャベツ ブロッコリー ハクサイ ダイコン ホウレンソウ
基肥 豊穣 200kg 200kg 200kg 100kg
苦土セルカ2号 10kg 10kg 10kg 15kg
やさい化成1号 10kg 15kg 10kg 10kg
福山やさい
有機189号
10kg
追肥 やさい化成2号 6kg×2回 10kg×
2~3回
4kg×3回 3kg×3回
福山やさい
有機129号
3kg×2回

◇病害虫防除
 夏が高温で推移した年は、害虫が多く発生します。登録作物・使用方法を確認し、早めの防除を行ないましょう。
 は種(定植)時には、初期のコナガ・アオムシ・アブラムシの予防を目的に、「プリロッソ粒剤」を定植した苗の株元へ散布します。散布場所は、植え穴ではないので注意しましょう。
 は種(定植)10日後に、葉に穴が開くようなら「アディオン乳剤」で一斉駆除し、また、病気の予防として「ジマンダイセン水和剤」を混合して散布します。
 は種(定植)1ヵ月後、結球を始めるころに、仕上げ剤としてハスモンヨトウなどの幼虫を対象に、「プレオフロアブル」、または「アファーム乳剤」を散布します。
 特にダイコンは、キスジノミハムシの幼虫が表面をかじるため、は種時に「ダイアジノン粒剤5」を1aあたり400~600g使用して防除します。ダイコンサルハムシが加害する場合は、「モスピラン顆粒水溶剤」を散布します。
農薬の使用時は、必ず登録内容をご確認ください。
粒剤を使用した場所の間引き菜は、食べられません。
ダイコンサルハムシの被害
ダイコンサルハムシ ダイコンサルハムシ ダイコンサルハムシの被害


  果樹 ◇ブドウの収穫
 着色始めから50日(満開後約90日)を目安に、着色・糖度・酸抜けなどを確認し、適期の収穫を開始します。
 着色が鈍く、収穫を遅らせると、品質低下につながり、翌年の発芽にも影響を及ぼします。
 着色が遅れていても、着色開始から80日ごろ(満開後120日)には収穫を終えましょう。
 日持ちを良くするために、果実温の低い早朝に収穫を行ないます。

◇新梢管理 (地域共通)
 収穫後、発生する副梢は、貯蔵養分を浪費し、枝の登熟を妨げます。
 遅伸びの原因としては、チッ素過多や肥料の遅効き、結果量不足、強せん定などが考えられます。
 副梢の発生が旺盛な樹は、ねん枝、摘芯、かぎ取りをしましょう。
 核果類では、秋季せん定で徒長枝除去などを実施します。
 ブドウでは、副梢管理(除去、摘芯、ねん枝など)を徹底します。

◇病害虫防除 (地域共通)
 葉を健全に保ち、樹勢回復、貯蔵養分の蓄積を促すため、収穫後も病害虫防除を欠かさず行ないましょう。

◇潅水 (地域共通)
 果実の収穫後は、樹体の水分量が減少しています。
 乾燥状態が続くと、早期落葉や樹勢低下を引き起こします。乾燥時には潅水を実施しましょう。

◇礼肥 (南部版参照)



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採取する土壌の量は、1 点あたり100g程度あれば分析可能です。
詳しくは、各グリーンセンターまで。
診断基本項目
水稲7項目(pH・EC・リン酸・加里・ケイ酸・鉄・腐食)
畑作7項目(pH・EC・リン酸・石灰・苦土・加里・腐食)


採取時期
作物の収穫後、次作の耕起、肥料散布前に行ないます。
基本項目の診断料
1サンプル 660円(税込)
診断には1ヵ月ほどかかります。




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