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10月の農作業 2018.10.1更新


南部版


  水稲 ◇適期収穫
収穫適期の「恋の予感」と
 「ヒノヒカリ」
収穫適期の「恋の予感」と「ヒノヒカリ」
 「恋の予感」は、収穫適期になっても長い止葉に青味が残るため、刈り遅れとならないように気を付けます。
 ほ場の中でも葉色が濃い所や薄い所を避け、平均的な所の籾をよく見て刈り取り時期を判断しましょう。
(青味籾率:コンバイン5%、バインダー10%)
 平年の出穂は、「恋の予感」が8月26日~28日、「ヒノヒカリ」が8月23日~25日となりますが、今年は少し早い見込みです(8月17日時点の予想)。
 今後も好天が続くと予想されており、6月上旬田植えの収穫は、「恋の予感」が10月9日~12日ごろ、「ヒノヒカリ」は10月4日~7日ごろとなる見込みです。詳細は9月中旬以降にグリーンセンター、あぐりメールで告知します。


◇籾の乾燥
 コンバインで収穫した籾は、籾袋に入ったままにしておくと発酵して変質します。できるだけ早く、数時間以内に乾燥を行ないます。すぐに乾燥ができない場合は、通風だけでも行なうようにしましょう。
 毎時0.8%以下の水分減で乾燥します。高温で乾燥させると胴割粒などが発生し、米を炊いたときに溶けてべたつくため、食味低下の原因となります。
 整粒の籾水分が14.5~15%になるように仕上げます。


◇籾すり
 すり減ったロールを使用すると、ロールずれが起こったり玄米へ籾が混入したりするため、事前に新品と交換しましょう。
 玄米水分の均一化と肌ずれ防止のため、乾燥終了後は最低6時間以上放冷し、籾をよく冷ましてから籾すりします。

◇調整
 ライスグレーダーや米選機の網目は1.85mmにし、整粒歩合80%以上を目指します。

◇精米
 「恋の予感」は、「ヒノヒカリ」と比べて精米時間が長くかかるため、精米不足にならないよう気を付けましょう。
 ヌカ層に油分が多いので、しっかり研いで炊飯するとおいしく炊き上がります。

◇栽培履歴等の提出
 出荷者は出荷10日前までに、生産履歴などを最寄りの支店もしくはグリーンセンターに提出してください。

◇土づくり
 良質米の安定多収は、まず土づくりからです。良質な堆肥の施用で地力が上がり、根の活力が高まります。施用は、11月上旬までに終わらせます。
 また、土づくり肥料は春先までの農閑期に施用できますが、秋に有機物と同時施用するとより効果的です。(詳細は北部版参照)


  野菜 ◇秋まき野菜のは種
○エンドウ・ソラマメ
ソラマメのは種
ソラマメのは種
 は種適期は、10月下旬~11月上旬です。水はけの悪いところでは、種が腐りやすいためポットで育苗します。ソラマメは、おはぐろ部分を下にしてポットにまきましょう。
 水をやり過ぎると腐るので、土がよく乾いてから潅水します。定植は、本葉2~3枚で行ないます。

○ホウレンソウ
 「ソロモン」「クローネ」などの品種をまきます。
 10月中旬に、は種すると12月中旬~1月にかけて収穫できます。
 これからの時期は、寒さを受けるため甘みが増し、病害虫の発生も少なくなります。

○ニンニクの植え付け
 9月下旬~10月中旬に植え付けを行ないます。土が固いと生育が悪くなるため、必ず堆肥を施用します。
 基肥として、1aあたり「豊穣」200kg、「苦土セルカ2号」10kg、「やさい化成1号」13kgを施用します。
 りん片を一片ずつはずし、植え付けます。
 植え付け間隔は、条間25cm、株間15cmとし、深さ5~6cmとなるようにします。

◇秋まき野菜の管理
○害虫防除
 止肥の時期に仕上げの防除を行ないます。結球始めやブロッコリーの蕾が見え始めるころに、ヨトウムシ・アオムシなどが内部に入り込むと、後の防除が難しくなるため「プレオフロアブル」1,000倍液を散布します。

○タマネギ苗の管理
 土が固くなると、苗の生育が悪くなります。堆肥などを施用し、中耕しましょう。
 葉先が枯れるようなら、べと病や疫病の可能性があります、防除として「プロポーズ顆粒水和剤」を散布します。

○追肥
 秋まき野菜は、適期の追肥が大きさとおいしさを決めます。最終の追肥(止肥)の時期になりますので、遅れないようにしましょう。止肥は、畝の肩と条間に行ないます。
主な秋まき野菜の追肥(やさい化成2号)
作物名 施用時期 1aあたりの施用量
ハクサイ 結球始め 4kg
ダイコン 本葉6~7枚 4kg
キャベツ 結球始め 6kg
ブロッコリー 蕾が見える前 10kg


  果樹 ◇カキの収穫
 「西条」の収穫目安は、果皮の70%程度が着色し、ヘタ部分に緑色が残るころです。
 渋カキの脱渋は、ドライアイスやアルコールを使用するのが一般的です。脱渋処理後は密封状態にし、気温15℃以上で3~5日置くと渋が抜けます。
 「富有」は、赤道部が濃い橙色に色づくと収穫適期です。
 「早秋」は、果実全体が真っ赤な紅色に色づいてから収穫を行ないます。
 生傷の発生につながる長軸は、短く切り落とします。収穫後は、果実温が上がらないよう日陰などに置き、商品ロスの防止に努めます。

◇かんきつ
○腐敗防止(温州みかん)
 軸長果、ハサミ傷、打撲は果実が腐敗する原因となります。収穫や家庭選別時は丁寧に扱いましょう。
 収穫予定の7日前までに、「ベフトップジンフロアブル」で貯蔵病害防除を行ないます。品種によって収穫時期が異なるので、小まめに防除しましょう。

○病害虫防除
 着色期には、アザミウマ類やカメムシが果実に被害を与えるため、早めの防除を徹底しましょう。
 また、秋に気温が高く乾燥すると、ハダニ・サビダニの発生が増えるので注意が必要です。


◇イチジクの管理
 収穫・出荷作業は終盤です。肌寒くなると、熟すための時間も長くなります。高温時と比べ潅水を調整し、食味重視の収穫を心掛けましょう。
 近年、高温障害が増えています。激しい天候の変化に対応するには、客土や完熟堆肥など、有機物の投入による土づくりが欠かせません。準備に取り掛かりましょう。

◇モモ・スモモ
○落葉状況の観察
 樹の状態が良い場合は、一斉に落葉します。
 一方、 病害虫の被害や、根が弱っていると早期落葉し、逆にチッ素が遅効きすると落葉が遅くなります。
 樹の状態を見極め、施肥量・せん定の調整、土づくり、防除などの改善に努めましょう。


○コスカシバ防除
 コスカシバの被害を受けた場合、 虫糞が出ている部分の表皮を金づちでたたいて圧死させるか、ナイフで削って幼虫を捕殺してください。

◇土づくり (北部版参照)

◇苗木の定植準備 (北部版参照)




北部版


  水稲 ◇土づくり
 高温による乳白粒などが増え、品質の低下が問題となっています。良質米の安定多収は、まず土づくりからです。

○有機物(完熟堆肥、稲ワラ)の施用
アグリ革命
アグリ革命
 良質な堆肥の施用で地力が上がり、根の活力が高まります。
 また、稲ワラや籾殻は、地力を高める有益な微生物や腐植を増やす有機物です。稲ワラは焼いたりせず、田植えまでにしっかり腐らせて、ほ場へ還元しましょう。
 ただし、田植えまでに腐らせておかないと、田植え後にガスが発生して水稲の根を傷めてしまいます。特に間断潅漑(かんがい)や中干しが十分できないほ場では、ガスが発生しやすくなります。
 稲ワラは収穫後、10月中にできるだけ早く、「石灰窒素」「アグリ革命」などの腐熟促進剤を施用してすき込み、水田はできるだけ干すように排水溝などを設置します。

○土づくり肥料の施用
 土づくり肥料は、春先までの農閑期に施用し耕起します。水田にケイ酸や鉄分が不足すると、登熟不良となりやすいので注意しましょう。
 「粒状ミネラルG」や「ケイカル」などの土づくり肥料を施用し、地力を回復させて丈夫な稲づくりを目指します。
 「オイスターミネラル」は、カキ殻と吸収性の高いケイ酸を含んだ資材です。根張りを改善するとともに、稲の受光態勢が良くなり、効率的に光合成が行なわれるため、増収効果が期待できます。
主な土づくり肥料と特徴
資材名 施用量
(10aあたり)
施用時期 特  徴
オイスターミネラル 100kg 秋荒起こし~
代かき
ケイ酸とカキ殻のダブル効果で強い稲作りができ、収量が安定化する。
粒状ミネラルG 200kg ケイ酸や鉄分などをバランス良く含み、総合的な土づくりに適する。
みつパワー 100kg ミネラル分をバランスよく含んでおり、特に砂地で秋落ちしやすい土壌に適する。
石灰窒素 15kg 収穫後早期に 速効性の窒素単肥で、刈り取り後の水田で稲ワラに散布すると、分解を促進する効果がある。
アグリ革命 2kg 秋荒起こし~
翌年3月
稲ワラ分解酵素が原料で、確実にワラを腐熟させる。降雨後など水分がある時に散布する。稲刈り後、早期に散布し、浅くすき込むと効果的。
豊土サングリーン
(基肥用)
5kg 繊維素分解菌が、生ワラ・未熟堆肥を分解させ、根腐れを抑制する。乾田状態で施用。
ベントナイト 1,210kg
(4kg/坪)
水田漏水防止資材で、水中に入れると容積が著しく膨張する。耕起または荒起こし前に全面散布し、土壌とよく混合する。降雨直後や湿田状態では施用しない。

○水田刈り取り後の除草剤散布
カソロン散布
カソロン散布
散布:1月下旬  調査:4月下旬
 水田の刈り取り後の雑草対策として、稲ワラを取り除いた後「ラウンドアップマックスロード」の50~100倍液を、10aあたり50~100ℓ散布しましょう。刈り取り後に再生するクログワイ、オモダカ等を枯らすことができます。
 畦畔や用水路の雑草がカメムシ等の越冬場所になるため、水田周辺の雑草を枯らすことが重要です。「カソロン粒剤4.5」を、12月ごろに水田周辺の畦畔に散布することで、雑草の発生を抑え、越冬害虫のすみかをなくします。防除を行なうことで、来年の害虫発生の密度を軽減させましょう。


  野菜 ◇秋まき野菜の管理
○大豆
 葉がほとんど落ち、(さや)の大部分が褐色になって子実が硬化してきます。振るとカラカラと音がするようになってから、3~4日後が収穫適期です。
 刈り取りが早いとシワができ、遅れると色つやが悪くなります。刈り取りは、シワを防ぐため、曇りの日や朝か夕方に行ないます。
 自然乾燥は、晴天が続けば5~7日間で脱粒作業ができるくらいにします。

○バレイショ
バレイショの土寄せ
バレイショの土寄せ
 蕾がついたら「やさい化成2号」を1aあたり3kg施用し、土寄せを行ないます。
 新しいイモは種イモより上につくので、土寄せは、土を高く盛りイモのつく場所を確保して、収量を増やすために行ないます。イモに光が当たると、緑化するため食用にできません。

◇秋まき野菜の収穫
○キャベツ

 玉の頭を押さえて、中が締まっているようなら収穫適期です。収穫が遅れると、玉が裂けるので注意しましょう。

○ブロッコリー
 頂花蕾の収穫適期は、小さな蕾が密に寄り合い、全体として大きな塊になったときです。頂花蕾を収穫後、「やさい化成2号」を1aあたり6kg追肥し、側花蕾を収穫します。頂花蕾を収穫するときに茎を短く切り詰めておくと、側花蕾が大きくなります。


○ダイコン
 上に向かって勢いよく伸びていた外葉が開き気味になり、垂れるようになったら収穫適期です。収穫が遅れるとス入りになるため、適期収穫に努めます。

◇きのこ類の栽培
 原木の伐採は、落葉樹で紅葉初期から12月までが適期です。
 シイタケ原木にはクヌギ、コナラ(マキ)などが適しています。ナラガシワ、カシ類、シイ類も使用できますが、樹皮が薄く乾燥してはがれやすいので、注意が必要です。
 ヒラタケ原木は、エノキ、シデ類、ヤナギ、ハンノキなど、樹皮が薄く水分を含みやすいものが適しています。


  果樹 ◇土づくり (南部・北部共通)
 土づくりによって、土と土の間に適度な空気や水分が保たれることで、養分吸収が容易になり細根も広く張ることができます。
 細根量の減少が原因で樹勢が低下したり、生理障害が多くなったりしているほ場では、土壌改良のためバーク堆肥の投入や部分深耕・中耕などを行ないましょう。細根を広く張る環境を整えることができます。
 表面を中心に耕す中耕、土壌の深い所に細根の発生を促す深耕、土壌改良のために行なうバーク堆肥の投入が主な作業になります。
 中耕は、秋根が発生しやすく、伸長が旺盛な10月が適期です。
 深耕は、根を切りすぎて樹を弱らせる恐れがあるので、数年かけて計画的に行ないます。
 バーク堆肥は10aあたり2tを目安に、完熟したものを用いましょう。
 土づくりはコツコツと継続して行ない、徐々に地力をつける必要があります。

◇苗木の定植準備 (南部・北部共通)
果樹10aあたり栽植本数
 (目安)

作物名 本数
イチジク 25本
ウメ 30本
20本
キウイフルーツ 25本
15本
ブドウ 25本
25本
 苗木の植え付けは、春と秋の年2回が適期となります。秋植えの方が春先の発根が良くなりますが、砂地で乾燥しやすい土壌、凍害の発生する園地では、春植えの方が良いです。
 秋に新しく苗木を植え付ける予定の園では、定植位置を決めて1㎡あたりバーク堆肥30kg、「苦土セルカ2号」1kg、「ようりん」0.5kgを、深さ50cmの所に土と混ぜて準備しておきます。
 なお改植の場合、連作障害対策として、前作の樹の根を除去し客土を行ないます。
 ブルーベリーは酸性土壌を好みますので、「ピートモス(pH無調整)」に鹿沼土を混ぜて水を吸収させ、20ℓ/株を植え穴に投入します。



 

《田・畑の土壌診断》
 効率的に作物を栽培するために、土壌を分析し肥培管理を行ないましょう。
診断基本品目
水稲5項目(pH・リン酸・鉄・ケイ酸・腐植)
畑作7項目(pH・EC・リン酸・石灰・苦土・カリ・腐食)
採取時期
作物の収穫後、次作の耕起、肥料散布前に行ないます。
分析用試料
風乾した土壌サンプルを1mm程度の目のふるいにかけ、50gをビニール袋に入れてください。ビニール袋には氏名、ほ場名、作物名を記入し、ご提出ください。
診断料(税込)
1サンプル324円(通常648円)
さらに、JA福山市管内出荷者限定1点無料!(11月までの期間限定)
※診断には1ヵ月ほどかかります。詳しくは、各グリーンセンターまで。


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