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5月の農作業 2017.5.1更新


南部版


  水 稲 「恋の予感」は種
 「カルネッコ」などを箱底に敷き、「グリーンソイル」や「りゅうおう床土」を2cmの深さまで入れ、表面をならします。
 は種直前に十分潅水した後、カビを予防するため「タチガレエースM液剤」1,000倍液を1箱あたり0.5ℓ潅注します。
 催芽籾を1箱あたり180g(1.6合)、は種します。厚まきすると徒長して、葉や根が細く軟弱苗となり、活着が悪くなります。
 覆土は、籾が隠れる程度(厚さ5mm)にします。覆土が厚すぎると出芽が遅れ不ぞろいとなるため均一にします。
 覆土後に潅水や薬剤の潅注を行なうと、表面の土が固まり発芽不ぞろいや根上がりの原因となるため気をつけましょう。
アクアキーパー
 「アクアキーパー」は、吸水性の樹脂を加工した保水紙で、育苗箱の下に敷くことで、潅水の回数を減らすことができます。
 使いきりの資材ですが、日中の水やりができず、苗がしおれやすい場合にはおすすめです。

【使用上の注意点】
は種時の潅水量を通常の倍程度とし、十分「アクアキーパー」に吸水させる。
(潅水量が不足すると、水不足で発芽不良となります。)
育苗箱から根が出にくくなりますが、床下シート等の使用をおすすめします。
通常は朝1回の潅水として、潅水量を増やします。ただし、高温や風の強い日などは、しおれに気をつけましょう。

◇育苗箱設置~出芽
 箱を並べる面に凹凸があると、床土が乾き生育にむらができるため、床面を平らに整地し、箱と床面を密着させます。
 育苗箱を置く場所へは、2~1日前に十分潅水しておきます。
 水田に設置する場合、雨で育苗箱の上まで水位が上がる場所は避け、必ず排水溝を設けます。

育苗管理

 「健苗シート」と「太陽シート」を組み合わせて、日当たりの良い場所で育苗をします。
 設置した苗箱へ「太陽シート」をべた掛けし、風が入らないように周囲を土で抑えます。その上に、「健苗シート」でトンネルをします。
 「太陽シート」を取るまでは、温度と水の管理は不要です。苗の丈が2cm(設置5日後が目安)になったら、夕方にシートを取り除きます。
 潅水を行ない苗が持ち上げている土を落とし、籾が出たところへは、土を入れます。その後は日中にトンネルの換気を行ない、昼間20~25℃、夜間15~20℃を目標にし、乾燥したら午前中に潅水します。

 第1葉の下が3cmになったら、硬化を行ないます。初めてトンネルを取るときは、急に強い光に当てると苗が白化するので、夕方や曇天時に作業します。日中は完全にトンネルを取って外気に慣らします。
 ただし、夜温が下がるようなら、夜間だけトンネルをしましょう。
 田植え10日前からは、保温資材を完全に取り除いて外気に慣らします。潅水は朝と夕方の2回を基本に、晴天日は数回行ないます。ただし、夕方4時以降の潅水は根張りを悪くするため、なるべく控えます。
「太陽シート」を取るタイミング 硬化のタイミング
「太陽シート」を取るタイミング 硬化のタイミング


  野 菜 春夏野菜の初期管理
キュウリの整枝
キュウリの整枝
 植え付け後、仮支柱を行ない、風などで株元が動かないように固定します。
 定植後は、「テクテクネオ」や「テクテクネオキャップ」で2~3週間保温します。夕方、多少のしおれがある程度では潅水を控え、翌朝たっぷりと潅水します。

 キュウリの収量や品質を上げるには、主枝の6節までは子づるや雌花を取り除き、主枝をできるだけ早く育て勢いをつけることがポイントとなります。
 トマトはわき芽を全部取り除き、1本仕立てにします。1番花、2番花を確実に付けるため、1花房で3~5花ほど開花したら、「トマトトーン」を100倍に希釈し、霧吹きで葉にかからないように散布して着果を促進します。追肥は、生育を見ながら3段花が着果したころから開始します。また、3段果から尻ぐされが発生してくるため、「畑のカルシウム」を1aあたり10kg施用します。
トマトの尻ぐされ
トマトの尻ぐされ
 エダマメは、5月には種すると7月に収穫できます。またお盆ごろに収穫したい場合は、6月上旬には種を行ないます。品種は、「湯上り娘」や「快豆黒頭巾」などがおすすめです。
 5月には直まきもできますが、約20日間は鳥害防止のためネットを張って育苗床で育苗します。5cm間隔で種をまいて十分に潅水したら、乾燥防止のため新聞紙を掛けておき、芽が出てきたら取り除きます。
 畝幅60cm、株間20cmに植え付けます。植え付け場所へは1aあたり堆肥200kg、「苦土セルカ2号」15kg、「福山やさい有機189」を3kg施用します。植え付け後、不織布「テクテクネオ」でトンネルをしておくと、収穫まで防除をしなくても、きれいなエダマメが収穫できます。
 トウモロコシは、本葉が6~8枚のころに追肥します。この時期は、実の基が作られる時期となるので、肥料切れを起こさないように栽培しましょう。
 スイカの1番果は、皮が厚く、棚落ちしやすいため、2番果の着果が確認できたら摘果します。つるの管理は、子づるの生育をよくするため、孫づるはかぎ取ります。その後、着果節以降は放任とします。


  果 樹 ◇柑橘の管理
○開花期防除

 開花の早い品種に合わせ防除を行ないます。開花期(ミカン5~8分咲き時)に、「ダントツ水溶剤」4,000倍と「ストロビードライフロアブル」3,000倍を混用して防除します。

○夏肥の施用
 夏肥は、樹勢維持と果実肥大を図るのが目的です。
 5月下旬に「ひろしまフルーツ元気188」を10aあたり100kg程度施用します。
○温州みかんのせん定
 今年花の量が多く発芽が少ない樹は、せん定により発芽を促します。特に昨年成りの薄かった樹は、花蕾が確認でき次第実施します。
 花が多すぎて発芽の悪い枝や、下に垂れ下がって勢いのない枝をノコで切ります。また、茂りすぎている場合はサッカーボールが入る程度の空間を樹内に数ヵ所作ります。
 枯れ枝は黒点病の発生源となりますので併せて除去します。

摘蕾の程度
摘蕾の程度
基部20cm以下の結果枝は全摘蕾し、翌年の結果母枝に利用する。
カキの摘蕾
 果実の大きさは開花1ヵ月後までに決まります。この時期の発育は貯蔵養分だけでまかなわれているので、摘果よりも摘蕾に作業の重点をおきます。
 摘蕾は開花2週間前~開花前(ゴールデンウィーク明けごろ)に行ないます。
 新梢中央あたりのヘタの形が整った大きい蕾を残します。残す蕾は日焼けしにくい下向き、または斜め下向きの蕾です。
 1結果枝に1花蕾を残します。早期の摘蕾は生理落果を抑制する効果があります。また、遅れ花は再度園地を見回って摘蕾します。

イチジクの新梢管理
 展葉2~3枚のころから芽かきを行ない、最終的に1㎡あたり4~5本を残すよう、不要な芽をかぎ取ります。
 枝の更新に使えそうな位置にある胴吹きの芽は予備枝として残しておきましょう。
 また、新梢を効率よく残せるよう枝をねじったり(ねん枝)、ヒモで引っ張る(誘引)などして樹勢調節や太枝の日焼け防止、整枝を行ないます。
 幼果の発達を促すため、展葉10~12枚の時点で、枝先の新芽を摘み取ります(摘芯)。

その他の項目(北部版参照)



北部版


  水 稲 ◇基肥
 普通~粘質田でコシヒカリを栽培する場合は、10aあたり「苦土重焼燐」20kgと「コシヒカリ用884号」40kgを散布します。
 砂質田や秋落ち田では、「コシヒカリ用884号」を基肥で35kg、追肥で10kg散布します。
 一発肥料は10aあたり「JA福山市コシヒカリ」を35kg散布します。
 側条施肥田植機を使用して田植えをする場合は、基肥を1~2割減らしてください。
 倒伏しやすいほ場では、一発肥料の「楽一20W」または「楽一21」を10aあたり30kg施用します。
 この肥料は倒伏軽減剤が入っているため、稈長を短く抑え、安心して稲作りができます。側条施肥田植機を使用する場合は「楽一20W」を、手まきや動力散布の場合は「楽一21」を使用します。
けい酸加里プレミア34
 「けい酸加里プレミア34」を施用することで、稲体を丈夫にするとともに、根張りが向上します。それにより、登熟不足や乳白米が軽減し、安定した稲作りを行なえます。
 基肥で使用する場合は、10aあたり40~50kg施用します。

田植え

 「Dr.オリゼプリンス粒剤10」「ツインターボフェルテラ箱粒剤」は、イネミズゾウムシや葉いもちなど初期病害虫を長期間抑えます。田植えの2~1日前に育苗箱1箱あたり50gを均一に散布して潅水し、苗床にしっかり付着させておきます。
 1坪あたりの植え付け株数は、50~60株が基本です。ただし、標高の高い高冷地では60株程度にします。
 1株あたりの植え付け本数は3~5本とします。
「箱処理剤」と「除草剤」を間違える事故が毎年発生しています。散布前には、十分に確認して使用しましょう。

除草剤の使い方

 初期・一発除草剤は、雑草が発生する前、または大きくならないうちに使用することが効果を高めるコツです。
 また、必ず水深5cm以上の湛水状態で均一に散布します。
 置き苗、活着不良苗、散布後の挿し苗などは、薬害が発生しやすいので注意します。
環境に配慮した農業を行なうため、除草剤使用後7日間は湛水を保ち、落水、かけ流しは行ないません。
体系処理
 雑草多発田では、移植直後(ノビエ1葉期まで)に「サキドリEW」、または「スウィープフロアブル」の初期除草剤を散布します。その後、田植え14~23日後を目安に一発処理剤の「カチボシ1キロ粒剤」、「ポッシブルジャンボ」、「イッテツフロアブル」などを散布します。
 特に、クログワイが多いところでは、初期剤として「スウィープフロアブル」を使用します。
一発処理(普通田)
 雑草の発生前に散布することで、長期間雑草を防除することが可能です。散布時期が遅れると雑草が発生するため、コスト高となります。使用時期になったら、早めに散布しましょう。
豆つぶ剤
 省力剤として、フロアブル剤、ジャンボ剤に次いで豆つぶ剤の使用が増えています。豆つぶ剤はフロアブルの一種に位置づけされますが、フロアブルよりも遠方へ散布することができるとともに、ジャンボ剤のように1ヵ所へ固まらないため、薬害の心配が少ない剤型です。
 「ガンガン豆つぶ250」は、ノビエに効果の高い成分を含んでおり、残効性にも優れます。
 田植え3日後から散布できるため、ノビエが発生する前の早い段階で散布すると効果が安定します。
豆つぶ剤の崩壊~拡散状態
豆つぶ剤の崩壊~拡散状態
つぶが水面を浮遊しながら崩壊し、有効成分を均一に拡散させます。


  野 菜 夏野菜の植え付け
 苗が根付くには地温13℃以上が必要となります。
温度を確保する果菜類の植え付け方
定植1週間前に黒マルチを張る。
定植の1日前に植え穴を開けて、十分潅水する。(植え付け直前の潅水は地温を下げるので気をつけます。)
定植後、不織布トンネルやキャップなどで防寒する。
 野菜の品種特性を把握することで、上手に野菜づくりを行ないましょう。
 特にキュウリの耐病性品種「Vアーチ」などは、ベト病やうどんこ病による収量・品質の低下を防ぐためおすすめです。

夏野菜の管理
 果菜類は、定植後主枝の伸長を助けるため、わき芽かぎと摘花を行ないます。
ナス
ナス
3本支立ての場合、主枝と1番果の下の側枝2本を伸ばす。
スイカ
スイカ
定植後、新しい葉が1枚開いてから本葉5~6枚を残して摘芯する。
株元から力強い側枝4本を残してほかは取り除く。

バレイショの管理
 芽が出てきたら、太い芽を1本残して芽かきを行ないます。芽の数が多いとイモの数が増えて、大きくなりません。
 また、芽かきと併せて追肥と土寄せを行ないます。追肥は、1aあたり「やさい化成2号」を6kg施用します。

コンニャクの定植
 気温が上がってきた5月に、強風の当たらない場所に定植をします。
 肥料は、1aあたり「牛ふん堆肥」200~400kg、「苦土石灰」6kg、「HB有機入りこんにゃく大玉」12kgを施用します。
 植え付け間隔は、イモの年数によって変わります。畝幅は60cmとし、株間は1~2年生で直径の4倍程度、3~4年生で直径の5倍程度とします。芽の付け根から6cm程度になるよう覆土します。また、イモのくぼみに水がたまらないように斜めに植えます。



  果 樹 ◇摘果(ナシ、リンゴなど)
 ナシやリンゴの花は、複数の花が一塊(花そう)となっています。
 落花20~30日ごろに、1花そう1果に摘果します。大きくて形の整っている縦長の果実を残すようにしましょう。
 一般的に、ナシは基から3~5番目の果実、リンゴは中心果を残します。
○モモ

 予備摘果は満開後20~30日で行ないます。上向果を優先的に落とし、結果枝の長さを目安に行ないます。花粉が多い品種や生理落果の少ない品種は最初に取り掛かります。
 仕上げ摘果は満開40~50日後から行ないます。
 残す果実は縦長で大きく、着果部分に葉がある横~下向きのものとし、傷果、変形果、双胚果は生理落果しやすいため摘果します。
モモの摘果果実の見分け方
双胚果(摘果する果実) 正常果(残す果実) 5:5 4:6
双胚果
(摘果する果実)
正常果
(残す果実)
5:5 4:6
○スモモ
 早生種や樹勢の弱い品種(「ソルダム」など)から始め、生理落果の多い品種(「サンタローザ」など)は実止まりを確認後に行ないます。着果は「大石早生」などは8~10cm間隔に1果、「サンタローザ」や「ソルダム」は10~12cmに1果程度残します。縦長で濃い緑色、果軸が太い、横~下向きの果実を残します。

ブドウの管理
○芽かき

 展葉6~7枚までは前年貯蔵した養分で生育しています。早めの芽かきで養分の浪費を防ぎます。最終的に主枝2mあたり20~25本の枝を確保します。
○新梢管理・花穂整形
 展葉8~9枚を目安に新梢を棚面に誘引します。誘引後は、花穂が急速に発達します。花穂の状態が判別できるようになったら、素直な花を1新梢1花穂に整理します。
 ピオーネは開花始めに花穂の先端約3cmを目安に整形します。結実安定のため、房先の展葉8枚を確保し、摘芯を行ないます。
○病害虫防除
 展葉8~9枚になると灰色かび病の発生が見られることがあります。
 開花が始まり、連続した降雨が予想される場合は、追加防除を行なうとともに、花カス落しを徹底します。