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4月の農作業 2017.4.1更新


南部版


  水 稲 「恋の予感」種籾の準備
 種籾は、1箱あたり乾籾140gを用意します。また、1坪に50株植えるため、10aあたりの箱数は16箱必要になります。(10aあたりに必要な塩水選前の種籾量は3kgとなります。)
 種子の準備は、田植えの日から逆算して作業を進めますが、山間地などで水温が低く発芽までに時間のかかる場合は、35~40日前から始めます。
作業日程
塩水選 → 浸種 → 種まき → 田植え
4/11 4/12 4/22 5/14
4/29 4/30 5/7 5/27
5/6 5/7 5/14 6/3
5/13 5/14 5/21 6/10
5/20 5/21 5/28 6/17
①塩水選
 塩水選は、発芽の良い籾を選ぶために行ないます。購入した種籾でも必ず行ないましょう。
 水10ℓに対して、うるち米の場合は2kg、もち米の場合は1.2kgの食塩を溶かして塩水を作ります。その中に種籾を浸け、浮いた籾を取り除きます。
②水洗い
 塩水選後は、必ず十分に水洗いをしましょう。芽切り(発芽)時に塩分が残っていると、芽が枯れてしまいます。
③種子消毒
 種子消毒は、種籾の倍量の薬液を準備します。
 水10ℓあたり「テクリードCフロアブル」50mℓ、「スミチオン乳剤」10mℓを加えた薬液に24時間浸けます。
 薬液が沈殿しやすいため、浸漬中は2~3回、かくはんします。
 種子消毒後は、水洗いや乾燥はせず、そのまま浸種に移ります。
④浸種
 浸種は、発芽に必要な水分を吸収させると同時に、籾殻などに含まれている発芽阻害物質を除去し、発芽をそろえるために行ないます。
 桶などに種籾量の倍以上の水を入れて、その中へ種籾を入れます。桶は必ず日陰に置きます。
 種籾を網袋に入れる場合、種籾の量は袋の7分目から8分目までとします。
 水が濁って泡が出てきたら、静かに水を半量入れ替えます。
 籾殻が飴色になり、胚が白く透けて見えるようになったら吸水終了とします。
 水温の積算温度で100℃以上が目安となります。
※積算温度=浸種温度×浸種日数
(例)100℃=水温10℃×10日
 発芽までの日数は「ヒノヒカリ」より短くなります。
 「恋の予感」は芽を切りやすい(発芽しやすい)品種ですが、必ず芽を切っている(発芽している)ことを確認して、は種しましょう。



  野 菜 果菜類のほ場準備
①土づくり

 植え付け2週間前までに「豊穣」を1aあたり100~200kg、または「牛ふん堆肥」200kgを施用します。酸性土壌を矯正する場合は「苦土セルカ2号」を、1aあたり5~15kg施用します。ただしサツマイモを植え付ける場所は、堆肥が多いとドウガネブイブイ(カナブンの幼虫)による被害が多くなるため施用しません。
②基肥
 植え付け1週間前に「福山やさい有機189」を施用します。
 キュウリ、ナス、ピーマンなど長期間収穫する果菜類には「ユートップ50号」を施用すると、7月下旬までは追肥を省くことができます。ただし、気温が高いと7月中旬には肥料切れするため、生育に注意します。
 施用量は、1aあたりキュウリで20kg、ナス、ピーマンで15kg、トマトで12kgを目安とします。
 トマトやサツマイモは、前作にそのほかの作付けがあった場合、基肥を施用しません。これらは、基肥が多いとツルぼけして実やイモが付きにくくなります。
③畝立て
 夏野菜を上手に育てるポイントは、光がしっかりと当たる環境を作ることです。そのためには、幅150cm程度のやや大きめの畝を作ります。
 畝の高さは、20cmを目安にします。ただし水田など水がたまりやすいところは、加湿で根傷みしやすいため、高めの畝を作ります。

春夏野菜苗の定植
①苗管理と定植時期

 急いで定植すると、寒さで苗が傷みます(特にキュウリは枯れやすい。北部版参照)。4月末までに一回り大きいポットへ植え替えて、軒下などの暖かいところで管理します。潅水は午前中の暖かい時に行ないます。
②果菜類定植時の殺虫剤
 果菜類の定植にあたり、植え穴へ散布する薬剤は、「アドマイヤー1粒剤」をおすすめします。ほかの薬剤に比べ残効が長く、安定した効果が得られます。キュウリ、トマト、ピーマン、ナスで1~2g、スイカで5gを植え穴へ混和して使用します。

バレイショの管理

 4月上旬~中旬にかけて遅霜が降りると、葉や芽が傷み生育が遅れます。霜注意報などが発令されたら、ワラや「テクテクネオ」などを掛けて対策をします。
 芽が15cm程度に伸びたら、太い芽を1本残してそのほかは芽かぎをし、あわせて「やさい化成2号」を1aあたり3kg追肥し、土寄せをします。

タマネギ(早生・中生)のベト病対策

 3月から気温が高く推移している場合は、ベト病などの病気も早くから発生することが懸念されます。
 病気の兆候が見られたら、早めに「プロポーズ顆粒水和剤」の1,000倍液に「展着剤アグラー」を加え散布します。薬剤は、降雨前日に散布すると効果的です。
ベト病
ベト病 ベト病(激発時)
(激発時)


  果 樹 ◇温州ミカンの豊作樹管理
 今年の温州ミカンは、昨年の乾燥による発根不足や、収穫量が少なかったことなどから花が多くなることが予想されます。着花が多いと予想される樹は、摘果労力の軽減を目的に樹高の切り下げを行ないましょう。

○花肥
 着花の多い樹は蕾の時期(4月下旬)に「硫安」を10aあたり20kg施用します。
○摘蕾
 有葉果の摘蕾を行なうと、夏芽を発生させるのに有効です。除葉処理も効果的です。

授粉作業
 多くの果樹は、結実を安定させるために授粉樹(他品種)を混植するか、人工授粉を行ないます。
 花の受精能力は開花から3~4日経過すると低下します。人工授粉は、全体の開花が5~8分咲の暖かい日の午前中に行ないます。植栽が少ない場合は、開花直後の花を直接授粉すると良いでしょう。1つの花で10~15花が授粉できます。

芽かぎ作業
 4月は発芽期を迎えます。芽かぎは程度や時期を変え、樹勢に応じて調整します。
 早く芽かぎすると、残った芽の生育は旺盛になります。樹勢が強い場合、時期を遅らせて芽かぎする場合もあります。

ブドウ
 展葉6~7枚目ごろまでは、前年貯蔵した養分で生育しています。2~3枚展葉した時点で、陰芽や不要な芽を除去します。4~5枚時に花を確認しながら生育をそろえます。

イチジク
 充実した横枝をバランス良く残します。最終的には4~5本/㎡を残すように調節します。
 葉が大きく生育も旺盛なため、樹冠内部の日当たりを確保する必要があります。

晩霜害対策・除草・潅水(北部版参照)




北部版


  水 稲 ◇は種・覆土
 新聞紙や「カルネッコ」などを箱底に敷き、床土を2cmの深さまで入れて表面を平らにします。
 は種直前に、全体に十分潅水します。特に乾燥した古い土は水をはじくことがあるので、しっかりと潅水しましょう。
 は種前後(覆土前)にカビ予防として「タチガレエースM液剤」500倍液と「ダコレート水和剤」500倍液を混用したものを1箱あたり0.5ℓ潅注します。
 催芽籾で、1箱あたり180gをは種します。厚まきにすると、葉や根が細く軟弱苗になります。
 また、まきムラがあると植え付け本数がばらつき欠株が多発するので、均一にまきます。
 覆土は、籾が隠れる程度(厚さ5mm)にします。厚過ぎると出芽が遅れ不ぞろいとなるため、ふるいを利用して均一にします。
 ★覆土後の潅水・潅注は、発芽不ぞろいやカビの発生原因になるため行ないません。

育苗(平置無加温育苗)~出芽

 育苗箱を並べるところに凹凸や傾斜があると、水分が不均一になり、苗の生育ムラの原因となります。均一にならして十分潅水しておきます。
 出芽までは密閉して管理します。出芽後は十分潅水し、根あがりしている所へは覆土をします。
 伸ばし過ぎると徒長苗の原因となるので、0.5~1.0cmで緑化に移りますが、急激に強い光に当てないように気を付けます。

緑化
硬化に移る目安
硬化に移る目安
 緑化中の温度は、昼間20~25℃、夜間15~20℃を目標にします。緑化開始以降、夕方に潅水すると土の温度が下がって根張りが悪くなります。潅水は、午前中に行なうようにします。
 第1葉の下が3cmほどになったら、硬化に移ります。
 近年、育苗期間中の温度が高く推移し、苗が徒長傾向となっています。緑化や硬化に入るタイミングは、特に注意してください。

硬化
 硬化中の温度は、昼間15~20℃、夜間10~15℃を目標にします。原則として、日中は被覆資材を取り除いて外気に慣らします。
 育苗後半になると、葉からの蒸散量も増え、乾きやすくなります。気温の高い日は、注意して管理します。
油木 過去3年間の平均気温の推移
油木 過去3年間の平均気温の推移


  野 菜 春夏野菜苗の準備
 夏野菜は夜間の最低気温が10℃以上にならないと生育が停滞します。植え付けは、5月10日以降としましょう。
 適期以前に定植する場合は、三角キャップやトンネルなどで保温・防寒が必要です。早い時期に苗を購入した場合は、軒下などの暖かいところで育苗します。
 ただし、そのまま育苗すると根が回って老化苗となるため、一回り大きなポットへ植え替えます。
 10㎡あたりの植え付け本数は、キュウリ、ナス、ピーマンは12本、トマトは15本を目安とします。
 夏野菜は、植え付け間隔が狭いと生育が悪く病害虫の発生も増えるため、畝幅、株間をしっかり空けて植え付けましょう。
品目 生育適温 限界最低気温
トマト 昼間:25~30℃
夜間:10~15℃
5℃
ナス 昼間:23~28℃
夜間:16~20℃
7~8℃
ピーマン 20~30℃ 18℃
キュウリ 昼間:22~38℃
夜間:17~18℃
7~10℃
スイカ 昼間:25~30℃
夜間:13~18℃
13℃
カボチャ 17~20℃ 8~10℃

ほ場の準備
 植え付け2週間前までに1aあたり「豊穣」を100~200kg、または「牛ふん堆肥」を200kg施用し、深く耕します。
 また、酸性土を中和するため「苦土セルカ2号」を、植え付ける作物に合わせて施用します。一般的には、1aあたり10kg程度施用します。ホウレンソウやエダマメなどは酸性で生育が悪くなるため、1aあたり20kg施用します。
 ただし、酸性に強いスイカ、サツマイモは、前作に石灰を使用していれば、施用する必要はありません。

施肥
「セラマイティーR1号」の肥料の効き方
「セラマイティーR1号」の肥料の効き方
 基肥は、植え付け1週間前に「福山やさい有機189」を施用しましょう。また施肥後、90日間追肥のいらない「セラマイティーR1号」がおすすめです。
 果菜類は、追肥を切れ目なく施用し、樹勢を落とさずに栽培することが、良質果を長期間収穫するポイントです。
 また、追肥が多過ぎると病気や虫が発生する原因となります。
 「セラマイティーR1号」は、このような問題を解決するだけでなく、効率も良いので、コストの削減にもつながります。「セラマイティーR1号」の施用量は、1aあたりキュウリで24kg、ナス、ピーマンで18kg、トマトで15kgを目安とします。作付場所へ全面に散布した後、耕うんし、畝立てをします。

マルチング
 「黒マルチ」を行なうと、地温の上昇、水分の蒸発防止、雑草の抑制、肥料持ちが良くなるなどの効果が期待できます。
 マルチを張る場合は、施肥後、耕うんできる程度に土が湿っている状態で畝立てを行ないます。その後、畝の表面をきれいにならし、畝の端を「マルチトンボ」で止め、引っぱりながらたるみがないように張りましょう。

◇果菜類定植時の粒剤
アブラムシ
アブラムシ
 定植後、飛来してくるアブラムシ・アザミウマ類などの防除は、「アドマイヤー1粒剤」がおすすめです。
 施用量は、登録を確認して植え穴へ
施用します。キュウリ、トマト、ピーマン、ナスで1~2g、スイカで5gを植え穴へ混和して使用します。ただし、土中のネキリムシなどの害虫には効果がありません。
 また、効果は1~2ヵ月間で、長く害虫を抑えてくれるため安心です。


  果 樹 ◇晩霜害対策
 北部地域では5月上旬、南部地域では4月末にかけて、晩霜害に注意が必要です。
 開花の時期に霜の被害を受けると、生理落果、奇形果などが多発し、新芽は枯れてしまいます。収穫量にも影響するので注意しましょう。
 最低気温が4℃以下の予報で、夕方風がやんで雲がなくなり、夜に星が輝いて寒さを感じるようなときは、晩霜が降りる可能性が高まります。特に、生育が例年より早い年は要注意です。
 凍霜害の発生を受けやすい園地や発芽の早い品種は、早期に敷きワラなどを行なうと霜害を助長しますので、注意してください。特に、無加温ハウスなどでは、放射冷却で外気より冷え込むことがあるので注意が必要です。
 固形燃料を燃焼させ、前日に水を打ち湿度を高めておくと、晩霜害を回避するのに効果的です。

除草
 養水分の競合で新梢の緑化が遅れないようにするため、草が大きくなる前に除草します。また、除草後は地温が高まるため、根の活動も早まります。

潅水
 発芽期の乾燥は、発根、芽ぞろい、その後の新梢の生育に悪影響を及ぼします。
 14日以上降雨がなくその後も降雨が見込めない場合は、20mm程度の潅水を行ないます。
 根の少ない若木、苗木は特に注意が必要です。

授粉作業(南部版参照)
芽かぎ作業(南部版参照)



 
 

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