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3月の農作業 2016.3.1更新


南部版


  水 稲 「恋の予感」品質・食味の向上について
 おいしい米づくりには、土づくり肥料「JA福山市恋づくり」をおすすめしています。
 この肥料は、水に溶けて吸収されやすいケイ酸を含んでおり、少量で効果を上げることができます。
 また、苦土を含んでいるため光合成能力が高まり、米の充実を図ることができます。
 施用時期は、田植え1ヵ月前から代かき前です。施用量は10aあたり40kgと省力ですので、ぜひお試しください。




  野 菜 野菜のべた掛け栽培
べた掛けの様子
 3月上旬から露地野菜の、は種時期となります。しかし、まだ気温が低く、発芽や生育がそろわないなど、低温の被害を受けやすい時期でもあります。不織布をべた掛けすると、保温効果が高まり生育が安定するためおすすめです。
は種と収穫時期
種類 は種 収穫
ホウレンソウ 3月上旬 5月上旬
レタス 5月下旬
ニンジン 6月下旬
ゴボウ 6月下旬

タマネギの防除

 近年、4~5月の気温が高く、降雨によってベト病や白色疫病が多発し、玉太り不足や貯蔵中の腐敗など問題が発生しています。
 病気になってからでは治りにくいため、3月上旬から「ジマンダイセン水和剤」の500倍液に展着剤を加えて予防散布します。気温が高く降雨が多い場合は、20日間隔で散布します。
 平年は4月中旬から発生が多くなりますが、3月でも暖かく雨が続くと病気が発生します。病気の兆候が見られたら早めに「プロポーズ顆粒水和剤」で防除をします。
 また、3月上旬に肥料切れを起こすと花芽分化(花の基が作られる)し、トウ立ちの原因になります。そのため、2月下旬に施用した肥料が十分に吸収されるよう、乾いている場合は潅水を心掛けましょう。

ゴボウのは種

 短根のゴボウは、100日程度で収穫でき、収穫作業も簡単で、やわらかくおいしいためおすすめです。
 推奨品種は、「てがる牛蒡」、「ダイエット」などです。連作を嫌うので、3年は間を空けます。
 長さは35~40cm程度となるため、1aあたり「苦土セルカ2号」10kgを施用し40~50cmに混ぜ込みます。
 また、地下水位が高いと先が分かれたり、黒く腐ったりするため、30cm程度の畝を立てます。
 基肥として、「やさい化成1号」を1aあたり10kg施用します。
 は種は、3月中旬から行ないます。種の皮には発芽抑制物質が含まれているため、は種前に一昼夜水かししましょう。畝間60cm、株間10cmで2粒まきします。覆土は均一に2cmぐらいとし、よく鎮圧します。
 本葉2枚時に1本に間引きますが、それまでに乾燥や加湿の害にあうと、生育不良や品質の低下を招くため気をつけましょう。

イチゴの管理

 3月上旬に1aあたり「福山やさい有機129」を3kg施用し、マルチを行ないます。
 この時、寒さで枯れ上がった葉や黒変した花は、病気の発生源となるため取り除きます。
ソラマメに発生したアブラムシ

○害虫防除
 アブラムシの活動する時期となります。発生は3月上旬からとなり、初期は農作物の芯などに発生します。
 イチゴやエンドウ、ソラマメなどに多く発生するため、注意深く観察しましょう。




  果 樹 ◇柑橘
○春肥の施用

 春肥は、芽や幼果の発育など初期生育に必要な肥料です。
 表を参考に適正に施用しましょう。
 あわせて、春草の除草を行ない、肥料の競合を避けましょう。
品種別施肥基準(10aあたり)
ひろしまフルーツ元気188
区分 施肥時期
2月下旬~
3月下旬
成木 極早生温州 60kg
早生温州 40kg
普通温州 50kg
いしじ 60kg
ひろしまフルーツ元気866N
区分 施肥時期
3月下旬~
4月上旬
成木 晩柑 75kg
○病害虫防除
 冬季に「マシン油乳剤」の散布を行なっていない園地は、ハダニ類の防除を目的に「ハーベストオイル(97%マシン油乳剤)」を3月上旬に散布します。樹勢回復のため、尿素200倍を混用して行ないましょう。

イチジク(蓬莱柿)
○挿し木

 挿し木は、3月上旬から中旬に行ないます。貯蔵していた挿し穂から、病害虫被害のない健全な枝を選び、1穂15~20cm(3芽程度)に調整し、芽が上向きとなるように斜めに挿します。
 挿し穂が乾かないよう、挿し木の前日から穂木の水揚げを行ないます。挿し木後は潅水し、土壌と穂木を密着させ、敷きワラなどで乾燥防止に努めます。
 ネコブセンチュウや株枯病の発生園で、苗木育成は行なってはいけません。
○病害虫防除
 発芽前にカイガラムシ類、ハダニ類防除を目的に「石灰硫黄合剤」を丁寧に散布します。散布後は、散布具のノズルの先までしっかり洗浄します。

アンズ・スモモ

 晩霜害を受けやすい時期に開花期を迎えます。また、開花期の低温降雨で訪花昆虫が不足したり、授粉樹の開花がずれたりすることがあり、生産量は不安定になります。
 開花期に人工授粉を行ない、結実確保に努めます。授粉は横向きと下向きの花に行ないます。




北部版


  水 稲 ◇種子の準備
 品質や収量の維持、種子伝染性病害(いもち病・ばか苗病など)を防ぐため、新しい種子を購入しましょう。種子更新は、JA米の要件の一つにもなっています。
 必要種籾量は、乾籾で10aあたり4kgです。籾は1升が1kgとなります。
①塩水選
新鮮な生卵による塩水比重の
  調整法
 塩水選は、未熟籾や病害虫被害を受けた籾を除き、発芽の良い籾を選ぶために行ないます。
 水10ℓに対して、無芒のうるち米の場合は2.1kg、もち米の場合は1.1kgの食塩を溶かして塩水を作ります。なお、食塩量による食塩水の作り方は濃度が不正確となるため、新鮮な生卵を用いて調整しましょう。調整後、その中に種籾を浸け、浮いた籾を除きます。
②種子消毒
 塩水選後、十分に水洗いをし、塩分を除去してから種子消毒を行ないます。
 種籾4kgに対し、水10ℓ、「テクリードCフロアブル」50mℓ、「スミチオン乳剤」10mℓを混合した薬液を作り、24時間浸けます。浸漬中、2~3回かくはんします。消毒後、種籾は水洗いや乾燥はせず、そのまま浸種します。
・「テクリードCフロアブル」
 いもち病・ばか苗病などの病気を予防する薬剤です。
苗いもち ばか苗病
・「スミチオン乳剤」
 イネシンガレセンチュウを殺虫する薬剤で、この害虫は本田防除できません。
イネシンガレセンチュウ
出穂前に葉先がよれる。 玄米にくさび状の斑点が発生する。
③浸種(水かし)
 桶などに種籾量の倍以上の水を入れて、浸種を行ないます。桶が日に当たると、温度のむらができ発芽が不ぞろいとなるため、日陰に置きます。
 種籾を網袋に入れる場合、袋の8分目までとします。
 水が濁って泡が出てきた場合は、水を半量静かに入れ替えます。
 籾殻がアメ色になり、胚が白く透けて見えるようになったら吸水終了です。芽きりを確認して、は種するようにしましょう。
 水温の積算で100℃が浸種終了の目安となります。
 ※積算温度=浸種温度×浸種日数
  (例)100℃=水温10℃×10日
温度差による発芽不ぞろい 吸水が終了した籾

◇床土の準備
 床土は、「グリーンソイル」を推奨しています。育苗における発芽不良の要因は、酸欠や過湿が原因の一つとなります。良質土を使用して、生育のそろった根張りの良い苗づくりをしましょう。
 「グリーンソイル」は1袋で5箱分となります。


  野 菜 バレイショの植え付け
 3月下旬から4月上旬に植え付けます。
 軽い霜でも葉が傷み黒くなるため、早植えにならないようにしましょう。
種イモの処理
 発芽して、モヤシのようになっている芽は取り除きます。
 また、保存中にイモの表面にカビが付着したものは、乾燥や浴光によって消滅するので、生育に影響はありません。
 ただし、腐って汁が出ているイモは取り除き、汁が付いたものもできるだけ除去します。
 種イモは、芽の位置や数に注意して1片30gを目安に切り分け、半日程度、切り口をよく乾かして植え付けます。
○植え付け
 ナス科の連作にならないよう気をつけるとともに、そうか病が発生するところへは、「ネビジン粉剤」を1aあたり6kg施用します。
 肥料は、植え付け時にイモとイモの間へ「豊穣」100gと「やさい化成1号」30gを施用します。
 植え付け後は、敷きワラや刈り草などを敷いて、乾燥や霜の対策をします。

タマネギの管理
 3月中旬に最終の追肥として、1aあたり「やさい化成2号」を4kg施用します。施用時期が早すぎたり施用量が少なすぎると球の肥大が悪くなり、逆の場合は、球が太りすぎて貯蔵性が悪くなります。また、3月下旬にかけて肥料切れを起こすとトウ立ちの原因となるため、適期の施用が重要です。
 また近年、春先の気温が高く、ベト病や白色疫病などの被害が多くなっています。展着剤を加えた「ジマンダイセン水和剤」の500倍液で予防をしておきましょう。

果菜類の土づくり
 「豊穣」や「牛ふん」などの堆肥と、「苦土セルカ2号」などの石灰資材を打ち込み、土づくりをしておきましょう。
 「豊穣」の特長は、年間20~40%がゆっくりと分解されるため、肥沃度の向上には大変効果的で、水持ちや肥持ち、排水性が良くなります。
 「牛ふん」は、年間に40~60%が分解されるため、長期間にわたって肥料効果が得られると同時に、肥沃度向上にも役立ちます。
 「苦土セルカ2号」などの石灰資材は酸性に弱い野菜で1aあたり20kg、標準で1aあたり10kg程度散布します。
 なお、「ケイフン」は肥料分とともに石灰分も多く含まれており、また分解も早いため土づくり資材としては向いていません。



  果 樹 ◇落葉果樹の越冬病害虫防除
 休眠期に越冬病害虫の密度を減少させるため、落葉・枯れ枝・せん定枝の処分、粗皮剥ぎ、巻ツルの除去、園地の除草を行ない、園内の病害虫密度を下げましょう。加えて、越冬病害虫対策として、萌芽前に「石灰硫黄合剤」を丁寧に散布します。むらのないよう、結果母枝だけでなく主幹や太枝にも散布しましょう。

ブドウの芽とび対策
 長梢仕立ての徒長した樹や、若木の主枝形成中の樹では、主枝延長枝の基部から中間部にかけて発芽しない(芽とび)ことがあります。
 芽とびを防止するため、先端の数芽を除いて、発芽させたいすべての芽の先端側5mm先に、芽傷ばさみなどで形成層に達する程度の傷をつけます。
 処理時期は樹液流動が始まる3月中旬からが適期です。


苗木の植え付け
 春植えの時期となります。
苗木は植える前に1日水揚げをします。
枯死したり折れたりした根は切除します。
植え付けの際は、深植えにならないよう接木部を地上に出し、根を十分広げて植え、支柱を立てて結束します。
植え付け後は、根と土を密着させるよう潅水はたっぷりします。(夕方は避ける)
苗木は接木部から上30cm程度を残して膝の高さで切り返します。このとき、一番先端の芽が北向き(日当たりの悪い向き)となるように切り返す位置を決めます。
 植え替えなどの場合は、いや地、モンパ病対策として前作の根をきれいに除去します。また、水はけの悪い園地では、畝立てや溝切りなどの工夫をしておく必要があります。

接ぎ木
 切り接ぎは、樹液流動が始まるころ(北部3月末~4月上旬、南部3月中旬)から行ないます。
 穂木と台木の形成層(表皮下の半透明の部分)を隙間のないように合わせ、穂木が動かないように接木テープで固定します。
 接ぎ木のポイントは、穂木と台木の活着面をできるだけ平らに削ることです。そのため、穂木を削るときはナイフを固定し、穂木を動かして削ります。
 また、穂木と台木を乾燥させないためにメデール等で覆い乾燥を防ぎます。
接ぎ木の手順
台木 穂木 
形成層を切り出す。 前面 側面 台木と穂木の形成層が合うように穂木を台木に差し込む。
充実した芽を2~3芽つけて、基部から3cmの位置を削ぎ、反対側は1cm切り落とす。 




 
 


《平成29年度 農業塾の開講》
 JAでは、管内にお住まいでこれから農業に取り組まれる方を対象に、農業塾を開講します。
 カリキュラムは会場ごとに異なりますが、野菜や果樹、水稲などについての講義を、平日の昼間もしくは夜間に月1回開催します。
 開講期間は平成29年4月~平成30年1月(瀬戸会場は2月まで開講)で、受講料は5,000円です。このほか、会場によって教材費、視察研修費、実習費、交流会費などを別途徴収させていただきます。
 詳しい内容については、左記の各会場の事務局までお問い合わせください。
会場名 開催場所 事務局
瀬戸会場 瀬戸支店 瀬戸グリーンセンター
川口会場 川口支店 川口グリーンセンター
松永会場 松永JA会館 松永グリーンセンター
沼隈会場 山南支店 沼隈グリーンセンター
神辺会場 神辺JA会館 神辺グリーンセンター
駅家会場 駅家JA会館 駅家グリーンセンター
府中会場 旧国府支店 府中グリーンセンター


《果樹の専門誌『フルーツひろしま』(JA広島果実連発行)
フルーツひろしま
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