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4月の農作業 2018.4.6更新


南部版


  水 稲 ◇「恋の予感」種籾の準備
 種籾は、1箱あたり乾籾140gを用意します。また、1坪に50株植えるためには、10aあたり16箱必要になります(10aあたりに必要な塩水選前の種籾量は3kgとなります)。
 育苗は、田植えの日から逆算して約30日前から作業を進めますが、山間地などで水温が低く、発芽までに時間のかかる場合は、35~40日前から始めます。
作業日程
塩水選 → 浸種 → 種まき → 田植え
4/10 4/11 4/21 5/13
4/29 4/30 5/6 5/26
5/6 5/7 5/13 6/2
5/14 5/15 5/20 6/10
5/21 5/22 5/27 6/17

①塩水選

 塩水選は、発芽の良い籾を選ぶために行ないます。購入した種籾でも必ず行ないましょう。水10ℓに対して、うるち米の場合は2kg、もち米の場合は1.2kgの食塩を溶かして塩水を作ります。その中に種籾を浸け、浮いた籾を取り除きます。
 塩水選後は、必ず十分に水洗いをして塩分を除きましょう。

②種子消毒
 種子消毒は、種籾の倍量の薬液を準備します。水10ℓあたり「テクリードCフロアブル」50mℓ、「スミチオン乳剤」10mℓを加えた薬液に24時間浸け、浸漬中は2~3回、かくはんします。
 種子消毒後は、水洗いや乾燥はせず、そのまま浸種に移ります。

③浸種
 浸種は、発芽に必要な水分を吸収させると同時に、籾殻などに含まれている発芽阻害物質を除去し、発芽をそろえるために行ないます。桶などに種籾量の倍以上の水を入れて、その中へ種籾を入れます。桶は必ず日陰に置きましょう。
 種籾を網袋に入れる場合、種籾の量は袋の7分目から8分目までとします。
 水が濁って泡が出てきたら、静かに水を半量入れ替えます。
 籾殻が飴色になり、胚が白く透けて見えるようになったら吸水を終了します。
 「恋の予感」は芽を切りやすい(発芽しやすい)品種ですが、必ず芽を切っている(発芽している)ことを確認して、は種しましょう。また、「ヒノヒカリ」は発芽が遅いので注意しましょう。


  野 菜 ◇果菜類のほ場準備
①土づくり

 植え付け2週間前までに「豊穣」を1aあたり100~200kg、または「牛ふん堆肥」200kgを施用します。ただしサツマイモを植え付ける場所は、堆肥が多いとドウガネブイブイ(カナブンの幼虫)による被害が多くなるため施用しません。
 酸性土壌を矯正する場合は、「苦土セルカ2号」を1aあたり5~15kg施用します。

②基肥

 植え付け1週間前に「福山やさい有機189」を施用します。
 キュウリ、ナス、ピーマンなど長期間収穫する果菜類には「ユートップ50号」を施用すると、7月下旬までは追肥を省くことができます。ただし、気温が高いと7月中旬には肥料切れするため、生育に注意します。
 トマトやサツマイモは、前作の肥料が残っている場合、ツルぼけして実やイモが付きにくくなるため基肥を施用しません。
(1aあたりの施肥量)
 肥料名
福山やさい
有機189
ユートップ
50号
野菜  キュウリ 15kg 20kg
 トマト 4kg 12kg
ナス・ピーマン 15kg 15kg
スイカ・カボチャ 4kg 10kg

③畝立て
畝立て
溝の中心から溝の中心の長さ
 夏野菜を上手に育てるポイントは、光がしっかりと当たる環境を作ることです。そのためには、幅150cm程度のやや大きめの畝を作ります。
 畝の高さは、20cmを目安にします。ただし水がたまりやすいところは、加湿で根傷みしやすいため高めの畝を作ります。

◇春夏野菜苗の定植
○苗管理と定植時期
 早い時期に定植すると、寒さで苗が傷みます(特にキュウリは枯れやすい。北部版参照)。4月末までに一回り大きいポットへ植え替えて、軒下などの暖かいところで管理します。潅水は午前中の暖かい時に行ないます。
 5月の連休前に定植する場合は、「テクテクネオ」でトンネルをして、防寒対策をしましょう。

○果菜類定植時の殺虫剤
 果菜類の定植にあたり植え穴へ散布する薬剤は、「アドマイヤー1粒剤」を使用します。ほかの薬剤に比べ、長く安定した効果が得られます。キュウリ、トマト、ピーマン、ナスで1~2g、スイカで5gを植え穴へ混和して使用します。(登録作物に注意する。)

◇バレイショの管理
 4月上旬~中旬にかけて遅霜が降りると、葉や芽が傷み生育が遅れます。霜注意報などが発令されたら、ワラや「テクテクネオ」などを掛けて対策をします。
 芽が15cm程度に伸びたら、太い芽を1本残してそのほかは芽かぎをします。あわせて「やさい化成2号」を1aあたり3kg追肥し、土寄せをします。

◇タマネギ(早生・中生)のべと病対策
 3月から気温が高く推移している場合は、べと病などの病気も早くから発生することが懸念されますので、注意しましょう。
 薬剤は、降雨前日に散布すると効果的です。病気の兆候が見られたら、早めに「プロポーズ顆粒水和剤」の1,000倍液に展着剤「アグラー」を加えて散布します。なお、激発時には「リドミルゴールドMZ」を5日おきに散布し、病気の進展が止まったら、「プロポーズ顆粒水和剤」を引き続き散布します。
べと病
べと病 べと病(激発時)
(激発時)


  果 樹 ◇柑橘類のせん定(見直し)
 芽が吹き出し、活発に活動を始めます。中晩柑のせん定を仕上げ、大玉を生産しましょう。温州みかんは、花を見て軽く枝の間引きを行なう程度とします。

◇授粉作業
 花の受精能力は、開花から3~4日経過すると低下します。人工授粉は、全体の開花が5~8分咲きした暖かい日の午前中に行ないます。
 この時期は、降雨・強風・気温低下により結実が不安定になるため、人工授粉を行ないます。


◇芽かぎ作業

 芽かぎを行なって貯蔵養分の浪費を防ぎ、残す枝の生長を促進します。発芽が始まったら、開花・結実までに2~3回かけて結果枝の生育をそろえます。
 葉が大きくなるので芽かぎ時は寂しく感じますが、思い切って目標新梢数まで間引きます。

○ブドウ
 2~3枚展葉した時点で陰芽や不定芽、不要な芽を除去します。4~5枚時に花を確認しながら生育をそろえます。

○イチジク
 着果が見られるまでには、5本/㎡を残すように調節します。充実した横枝を中心に残すようにしましょう。
 北向き、東向きの太枝は日よけを目的に新梢を配置します。

○カキ
 カキは陰芽が発生しやすく、枝の切り口や太枝の背面からたくさん出ます。
 翌年の結果母枝や予備枝として残す横向きの枝以外の陰芽や不定芽は、早めにかぎとります。
※陰芽・不定芽
通常の結果枝などから発生する芽ではなく、主枝や亜主枝など太い枝から不特定に発生する芽のこと。

◇晩霜害対策(北部版参照)
◇除草(北部版参照)
◇潅水(北部版参照)




北部版


  水 稲 ◇は種・覆土
 床土を2cmの深さまで入れて表面を平らにします。
 は種直前に、全体に十分潅水します。特に乾燥した古い土は水をはじくことがあるので、しっかりと潅水しましょう。
 は種前後(覆土前)にカビ予防として「タチガレエースM液剤」500倍液と「ダコレート水和剤」500倍液を混用したものを、1箱あたり0.5ℓ潅注します。
 催芽籾で、1箱あたり180gをは種します。厚まきにすると、葉や根が細く軟弱苗になります。
 また、まきムラがあると植え付け本数がばらつき、欠株が多発するので均一にまきます。
 覆土は、籾が隠れる程度(厚さ5mm)にします。厚過ぎると出芽が遅れ不ぞろいとなるため、ふるいを利用して均一にします。
★ 覆土後の潅水・潅注は、発芽不ぞろいやカビの発生原因になるため行ないません。

◇育苗(平置無加温育苗)~出芽
 育苗箱を並べるところに凹凸や傾斜があると、水分が不均一になり、苗の生育ムラの原因となります。均一にならして十分潅水しておきます。
 出芽までは密閉して管理します。出芽後は十分潅水し、根あがりしている所は覆土をします。
 伸ばし過ぎると徒長苗の原因となるので、0.5~1.0cmで緑化に移りますが、急激に強い光に当てないよう気を付けます。

◇緑化
硬化に移る目安
硬化に移る目安
 緑化中の温度は、昼間20~25℃、夜間15~20℃を目標にします。緑化開始以降、夕方に潅水すると土の温度が下がって根張りが悪くなります。潅水は、午前中に行なうようにしましょう。
 第1葉の下が3cmほどになったら、硬化に移ります。
 近年、育苗期間中の温度が高く推移し、苗が徒長傾向となっています。緑化や硬化に入るタイミングは、特に注意してください。

◇硬化
 硬化中の温度は、昼間15~20℃、夜間10~15℃を目標にします。原則として、日中は被覆資材を取り除いて外気に慣らします。
 育苗後半になると、葉からの蒸散量が増え、乾きやすくなります。気温の高い日は注意して管理します。
油木 過去3年間の平均気温の推移
油木 過去3年間の平均気温の推移



  野 菜 ◇春夏野菜苗の準備
 夏野菜は、夜間の最低気温が10℃以上にならないと生育が停滞します。植え付けは、5月10日以降としましょう。
 適期以前に定植する場合は、三角キャップやトンネルなどで保温・防寒が必要です。早い時期に苗を購入した場合は、軒下などの暖かいところで育苗します。
 ただし、そのまま育苗すると根が回って老化苗となるため、一回り大きなポットへ植え替えます。
 10㎡あたりの植え付け本数は、キュウリ、ナス、ピーマンは12本、トマトは15本を目安とします。
 夏野菜は、植え付け間隔が狭いと生育が悪く病害虫の発生も増えるため、畝幅、株間をしっかり空けて植え付けましょう。
品目 生育適温 限界最低気温
トマト 昼間:25℃~30℃
夜間:10℃~15℃
5℃
ナス 昼間:23℃~28℃
夜間:16℃~20℃
7℃~8℃
ピーマン 20℃~30℃ 18℃
キュウリ 昼間:22℃~28℃
夜間:17℃~18℃
7℃~10℃
スイカ 昼間:25℃~30℃
夜間:13℃~18℃
13℃
カボチャ 17℃~20℃ 8℃~10℃

◇ほ場の準備
 植え付け2週間前までに1aあたり「豊穣」を100~200kg、または「牛ふん堆肥」を200kg施用し、深く耕します。
 また、酸性土を中和するため「苦土セルカ2号」を、植え付ける作物に合わせて施用します。一般的には、1aあたり10kg程度です。ホウレンソウやエダマメなどは酸性で生育が悪くなるため、1aあたり20kg施用します。
 ただし、酸性に強いスイカ、サツマイモは、前作の肥料が残っている場合は施用する必要はありません。

◇施肥
「セラマイティーR1号」の
  肥料の効き方(イメージ)
「セラマイティーR1号」の肥料の効き方(イメージ)
 基肥は、植え付け1週間前に「福山やさい有機189」を施用しましょう。施肥後、90日間追肥のいらない「セラマイティーR1号」もおすすめです。
 果菜類は、追肥を切れ目なく施用し樹勢を落とさずに栽培することが、良質果を長期間収穫するポイントです。
 また、追肥が多過ぎると病気や虫が発生する原因となります。
 「セラマイティーR1号」はこのような問題を解決するだけでなく、肥料が効率的に吸収されるため、コストの削減につながります。
 「セラマイティーR1号」の施用量は、1aあたりキュウリで24kg、ナス、ピーマンで18kg、トマトで15kgを目安とします。作付場所へ全面に散布した後、耕うんし、畝立てをします。


◇マルチング
 「黒マルチ」を行なうと、地温の上昇、水分の蒸発防止、雑草の抑制、肥料持ちが良くなるなどの効果が期待できます。
 マルチを張る場合は、施肥後、耕うんできる程度に土が湿っている状態で畝立てを行ないます。その後、畝の表面をきれいにならし、畝の端を「マルチトンボ」で止め、引っ張りながらたるみがないように張りましょう。

◇果菜類定植時の粒剤
アブラムシ
アブラムシ
 定植後、飛来してくるアブラムシ・アザミウマ類などの防除は、「アドマイヤー1粒剤」がおすすめです。
 施用量は、登録を確認して植え穴へ施用します。キュウリ、トマト、ピーマン、ナスで1~2g、スイカで5gを植え穴へ混和して使用します。効果は1~2ヵ月間で、長く害虫を抑えてくれるため安心です。ただし、土中のネキリムシなどの害虫には効果がありません。「ダイアジノン粒剤5」を散布後、浅く耕うんして防除しましょう。




  果 樹 ◇晩霜害対策
 南部地域では4月末、北部地域では5月上旬にかけて、晩霜害に注意が必要です。
 開花、発芽の時期に霜の被害を受けると、受精不良による生理落果、奇形果などが発生し、新芽は枯れてしまいます。
 気温が4℃以下の、快晴で風が弱いときは、晩霜被害にあう可能性が高くなります。特に、生育が例年より早い年は注意が必要です。
 早期に敷きワラなどを行なうと霜害を助長しますので、十分注意してください。

◇除草
 養水分の競合により、新梢の緑化が遅れないようにするため除草します。また、除草後は地温が高まるため、根の活動も早まります。草が大きくなる前に除草しましょう。

◇潅水
 発芽期の乾燥は、発根や芽ぞろい、その後の新梢の生育に悪影響を及ぼします。2週間以上降雨がない場合は、20mm程度の潅水を行ないます。
 特に苗木や根の少ない若木は、早いうちから潅水を行ないましょう。


◇病害虫防除
 カイガラムシやハダニ、せん孔細菌病などの防除時期となります。
 樹種、対象病害虫によって時期が若干異なりますが、発芽期前後の防除を丁寧に行なうとより効果的です。
 落葉果樹の場合、芽が膨らんできたころから発芽または開花までに、石灰硫黄合剤を7~10倍に希釈して丁寧に散布します。ただし、樹種、対象病害虫によっては時期が若干異なります。

◇授粉作業(南部版参照)
◇芽かぎ作業(南部版参照)



 
 
 
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