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5月の農作業 2018.5.1更新


南部版


  水 稲 ◇「恋の予感」は種
 「グリーンソイル」や「りゅうおう床土」を2cmの深さまで入れ、表面をならします。
 は種直前に十分潅水した後、苗タチガレ病やムレ苗を予防するため「タチガレエースM液剤」1,000倍液を、1箱あたり0.5ℓ潅注します。「タチガレエースM液剤」には、根張りをよくする働きもあります。
 催芽籾を1箱あたり180g(1.6合)、は種します。厚まきすると徒長して、葉や根が細く軟弱苗となり、活着や分けつが悪くなるので注意しましょう。
 覆土は、籾が隠れる程度(厚さ5mm)にします。覆土が厚すぎると出芽が遅れ不ぞろいとなるため、均一にします。
 覆土後に潅水や薬剤の潅注を行なうと、表面の土が固まり発芽不ぞろいや根上がりの原因となるため気をつけましょう。
アクアキーパー
 「アクアキーパー」は、吸水性の樹脂を加工した保水紙です。育苗箱の下に敷くことで、潅水の回数を減らすことができます。また、水の流出が少ないため、肥料の流亡も少なくなります。
 使いきりの資材ですが、日中の水やりができず、苗がしおれやすい場合にはおすすめです。
流出水量比較
左側がアクアキーパー使用(流出水には肥料分も含まれます。)
湛水 5分経過 湛水 20分経過
潅水 5分経過 潅水 20分経過

【使用時の注意点】
は種時の潅水量を通常の倍程度とし、十分「アクアキーパー」に吸水させる(潅水量が不足すると、発芽不良となります)。
育苗箱から根が出にくくなりますが、床下シート等の使用をおすすめします。
通常は朝1回の湛水として、湛水量を増やします。ただし、高温や風の強い日などは、しおれに気をつけましょう。

◇育苗箱設置~出芽
 床面を平らに整地し、箱と床面を密着させます。育苗箱を置く場所へは、2~1日前に十分潅水しておきます。
 水田に設置する場合、雨で育苗箱の上部まで水位が上がる場所は避け、必ず排水溝を設けます。

◇育苗管理
 「健苗シート」と「太陽シート」を組み合わせて、日当たりの良い場所で育苗をします。
 設置した苗箱へ「太陽シート」をべた掛けし、風が入らないように周囲を土で押さえます。その上に、「健苗シート」でトンネルをします。
育苗管理
「太陽シート」を取る
  タイミング
「太陽シート」を取るタイミング
 「太陽シート」を取るまでは、温度と水の管理は不要です。苗の丈が2cm(設置5日後が目安)になったら、夕方にシートを取り除きます。
 潅水を行ない苗が持ち上げている土を落とし、籾が出たところへは土を入れます。その後は日中にトンネルの換気を行ない、昼間20~25℃、夜間15~20℃を目標にし、乾燥したら午前中に潅水します。
 第1葉の下が3cmになったら、硬化を行ないます。初めてトンネルを取るときは、急に強い光に当てると苗が白化するので、夕方や曇天時に作業します。日中は完全にトンネルを取って外気に慣らします。ただし、夜温が下がるようなら夜間だけトンネルをしましょう。
 田植え10日前からは、保温資材を完全に取り除いて外気に慣らします。潅水は朝と夕方の2回を基本に、晴天日は数回行ないます。ただし、午後4時以降の潅水は根張りを悪くするため、なるべく控えます。



  野 菜 ◇春夏野菜の初期管理
 植え付け後、仮支柱を行ない、風などで株元が動かないように固定します。
 定植後は、「テクテクネオ」や「テクテクネオキャップ」で2~3週間保温します。夕方、多少のしおれがある程度では潅水を控え、翌朝たっぷりと潅水します。
 キュウリの収量や品質を上げるには、主枝の6節までは子づるや雌花を取り除きます。主枝をできるだけ早く育て勢いをつけることが、ポイントとなります。
ナス
ナス
3本支立ての場合、主枝と1番花の下の側枝2本を伸ばす。
 ナスは3本仕立てにします。1番花の下から伸びるわき芽を2本残し、それ以下のわき芽はかぎとります。
 低温を嫌うため、できるだけ長くアンドンや保温資材を掛けておきます。
 定植後3週間を目安に、210cmの支柱を立てます。
 初期の生育を安定させるために、1番果を確実に着果させます。着果後、2週間を目安に収穫します。
 エダマメは、5月には種すると7月に収穫できます。またお盆ごろに収穫したい場合は、6月上旬に、は種を行ないます。品種は、「湯上り娘」や「ダルマ早生黒枝豆」などがおすすめです。
 5月には直まきもできますが、約20日間は鳥害防止のためネットを張って育苗床で育苗します。まき溝を掘り十分に潅水してから、5cm間隔で種をまき、乾いた土で覆土します。乾燥防止のため新聞紙を掛けておき、芽が出てきたら取り除きます。
 定植は畝幅60cm、株間20cmで植えます。植え付け場所へ1aあたり堆肥200kg、「苦土セルカ2号」15kg、「福山やさい有機189」3kgを施用します。植え付け後、不織布「テクテクネオ」でトンネルをしておくと、収穫まで防除をしなくてもきれいなエダマメが収穫できます。
 トウモロコシは、種をまく場合、分けてまきます。ゴールドラッシュなど早生品種は、5月上旬まきで7月下旬収穫、5月中旬まきで7月末収穫、5月下旬まきで8月上旬収穫、6月上旬のは種で8月中旬収穫が目安となります。ただし、早生品種は温度によって収穫時期が前後するため、収穫の適期を見極めましょう。苗を定植する場合は、本葉が6~8枚のころに追肥します。この時期は、実の基が作られる時期となるので、肥料切れを起こさないように栽培しましょう。


  果 樹 ◇柑橘の管理
○開花期防除
 今年は花が少ない樹が多く、開花期間が長くなることが予想されます。
 訪花昆虫や灰色かび病の防除のため、開花期(みかん5~8分咲時)に、「ダントツ水溶剤」4,000倍と、「ストロビードライフロアブル」3,000倍を混用し散布します。
 開花状態や天候を見極め、必要に応じて、分割または追加散布します。

○夏肥の施用
 夏肥は吸収効率が良いため、重点的に施用します。
 5月下旬に「ひろしまフルーツ元気188 」を10aあたり100kg程度施用します( 開花量に応じて加減します)。
 ただし、施用時期遅れや施用量過多は、果実品質低下や着色遅れを招きます。

○温州みかんの結実対策
 発芽後、花が少ない樹の果実を生理落果で落とさないようにするため、発芽が集中している箇所を中心に、果梗枝(前年の結実痕)の除去や芽かぎを行ないます。
 また、開花期に花周辺の強い新梢や覆いかぶさった枝を除去することで、養分競合を抑え着果率を高めます。ただし、軽い間引きにとどめましょう。

◇カキの摘蕾
 摘蕾は開花2週間前(平年で5月5日~10日)から開花直前に行ないます。
 新梢中央あたりの、ヘタの形が整った、大きく下向き、または斜め下向きの蕾を残します。
 1結果枝に1花蕾を残すようにしましょう。

◇イチジクの新梢管理
 芽かぎは樹勢調節、枝の勢力をそろえる、養分の浪費防止のために行ないます。展葉2~3枚時に、陰芽や不定芽をかぎとります。展葉6~7枚時に、枝の勢力をそろえます。最終的に着果を確認しながら、より枝がそろうよう1㎡あたり4~5本の新梢を残して、不要な芽をかぎとります。
 樹勢が強い場合は芽かぎを遅らせ、樹勢が弱い場合は早めに、一気に最終目標本数に仕上げるなど、方法を変えると樹勢調節にもつながります。
 枝の更新に使えそうな位置にある胴吹きの横~下芽は予備枝として残しておきましょう。
 展葉12枚前後に、幼果の発達を促進するため、枝先端の新芽を摘み取ります(摘芯)。

◇モモの摘果(北部版参照)
◇スモモの摘果(北部版参照)
◇ブドウの管理(北部版参照)




北部版


  水 稲 ◇基肥
 普通~粘質田でコシヒカリを栽培する場合は、10aあたり「苦土重焼燐」20kgと「コシヒカリ用884号」40kgを散布します。
 砂質田や秋落ち田では、「コシヒカリ用884号」を基肥で35kg、追肥で10kg散布します。
 一発肥料は「JA福山市コシヒカリ」を10aあたり35kg散布します。
 側条施肥田植機を使用して田植えをする場合は、基肥を1~2割減らしてください。
 倒伏しやすいほ場では、一発肥料の「楽一20W」または「楽一21」を10aあたり30kg施用します。
 この肥料は倒伏軽減剤が入っているため、稈長を短く抑え、安心して稲作りができます。側条施肥田植機を使用する場合は「楽一20W」を、手まきや動力散布の場合は「楽一21」を使用します。
けい酸加里プレミア34
けい酸加里プレミア34
 「けい酸加里プレミア34」を施用することで、稲体を丈夫にするとともに、根張りが向上します。それにより、登熟不足や乳白米が軽減し、安定した稲作りを行なえます。
 基肥で使用する場合は、10aあたり40~50kg施用します。

◇田植え
 「Drr.オリゼプリンス粒剤10」「ツインターボフェルテラ箱粒剤」は、イネミズゾウムシや葉いもちなど初期病害虫を長期間抑えます。田植えの2~1日前に、育苗箱1箱あたり50gを均一に散布して潅水し、苗床にしっかり付着させておきます。
 1坪あたりの植え付け株数は、50~60株が基本です。ただし、高冷地では60株程度にします。1株あたりの植え付け本数は3~5本とします。
「箱処理剤」と「除草剤」を間違える事故が毎年発生しています。散布前には、十分に確認して使用しましょう。

◇除草剤の使い方

 初期・一発除草剤は、雑草が発生する前、または大きくならないうちに使用することが効果を高めるポイントです。
 また、必ず水深5cm以上の湛水状態で均一に散布します。
 環境に配慮した農業を行なうため除草剤使用後7日間は湛水を保ち、落水、かけ流しは行ないません。
 置き苗、活着不良苗、散布後の挿し苗などは、薬害が発生しやすいので注意します。

○体系処理
 雑草多発田では、移植直後(ノビエ1葉期まで)に「サキドリEW」、または「スウィープフロアブル」の初期除草剤を散布します。その後、田植え14~23日後を目安に一発処理剤の「カチボシ1キロ粒剤」、「ポッシブルジャンボ」、「イネキングフロアブル」などを散布します。
 特にクログワイが多いところでは、初期剤として「スウィープフロアブル」を使用します。

○一発処理(普通田)
 雑草の発生前に散布することで、長期間雑草を防除することが可能です。散布時期が遅れると雑草が発生するため、コスト高となります。使用時期になったら、早めに散布しましょう。

○豆つぶ剤
 省力剤として、フロアブル剤、ジャンボ剤に次いで、豆つぶ剤の使用が増えています。豆つぶ剤はフロアブルの一種に位置づけされますが、フロアブルよりも遠方へ散布することができ、ジャンボ剤のように1ヵ所へ固まらないため、薬害の心配が少ない剤型です。
 「ガンガン豆つぶ250」は、ノビエに効果の高い成分を含んでおり、残効性にも優れています。
 田植え3日後から散布できるため、ノビエが発生する前の早い段階で散布すると効果が安定します。
豆つぶ剤の崩壊~拡散状態
豆つぶ剤の崩壊~拡散状態


  野 菜 ◇夏野菜の植え付け
 苗が根付くには地温13℃以上が必要となります。

○温度を確保する果菜類の植え付け方
定植1週間前に黒マルチを張る。
定植の1日前に植え穴を開けて、十分潅水する(植え付け直前の潅水は地温を下げるので行ないません)。
定植後、不織布トンネルやキャップなどで防寒する。

◇夏野菜の管理
 野菜の品種特性を把握することで、上手に野菜づくりを行ないましょう。
 特にキュウリの耐病性品種「Vアーチ」などは、べと病やうどんこ病による収量・品質の低下を防ぐためおすすめです。
 果菜類は、定植後主枝の伸長を助けるため、わき芽かぎと摘花を行ないます。

◇オクラのは種
 オクラは5月下旬から種を直まきします。
 1aあたり「苦土セルカ2号」を12kg、堆肥250kg、「福山やさい有機189」を12kg施肥します。畝幅150cm、株間30cmとし、排水の悪いほ場は高畝にしましょう。1晩ぬるま湯につけた後、1ヵ所に4粒まき、本葉が2枚のころに3本に間引きます。

◇バレイショの管理
 芽が出てきたら、太い芽を1本残して芽かぎを行ないます。芽の数が多いとイモの数が増えて、大きくなりません。
 また、芽かぎとあわせて追肥と土寄せを行ないます。追肥は、1aあたり「やさい化成2号」を6kg施用します。

◇コンニャクの定植
 気温が上がってきた5月に、強風の当たらない場所に定植をします。
 肥料は、1aあたり「牛ふん堆肥」200~400kg、「苦土石灰」6kg、「HB有機入りこんにゃく大玉」12kgを施用します。
 植え付け間隔は、イモの年数によって変わります。畝幅は60cmとし、株間は1~2年生で直径の4倍程度、3~4年生で直径の5倍程度とします。芽の付け根から6cm程度になるよう覆土します。また、イモのくぼみに水がたまらないように斜めに植えます。


  果 樹 ◇モモの摘果
 モモは果実の肥大と新梢の伸長が比例するため、結実が多いと小玉で樹勢も低下しやすくなります。
 果実をより早く、多く摘果すると大玉が望めますが、核割れや奇形になりやすいため、2~3回に分けて摘果します。摘果の対象となる果実は、上向果、傷果、変形果、双胚果、発育不良果などです。
 予備摘果は満開後20~30日経ってから行ない、最終果実数の2倍程度を残します。花粉が多い品種や生理落果の少ない品種、早生種から取り掛かります。
 仕上げ摘果は、満開後40~50日経過してから行ない、この時期に適正果実数に調節します。生理落果の多い清水白桃などの品種は、生理落果が終わる満開70日ごろに摘果します。
 適正果実数は、長さ30cm以上の結果枝に2~3果、10~30cmの結果枝に1果、10cm以下の結果枝5本に1果が目安の着果数です。
 残す果実は縦長で大きく、着果部分に葉がある横~下向きのものとし、樹冠上(外)部にはやや多め、樹冠下(内)部にはやや少なめに着果調節し、果実の品質差を少なくします。

◇スモモの摘果
 満開から、50~60日経過後(果実径3cm)に仕上げ摘果を行ないます。
 早生品種や樹勢の弱い品種(ソルダムなど)から始め、生理落果の多い品種(サンタローザなど)は実止まりを確認後に行ないます。
 着果は中玉品種の大石早生などは8~10cm間隔に1果、大玉品種のサンタローザやソルダムは10~12cmに1果程度を残します。縦長で濃い緑色、果軸が太い横~下向きの果実を残します。

◇ブドウの管理
○芽かぎ
 貯蔵養分が不足すると、発芽のばらつき、新梢の強弱が大きくなります。1座に1本、誘引しやすい方向のなるべく主枝に近い芽を残します。
 発芽が遅く、細く短い新梢が多い樹は早めに最終本数に近づけます。
 最終的に主枝2mあたり20~25本の枝を確保します。

○新梢管理・花穂整形
 展葉枚数8~9枚を目安に、3~4割が誘引できるようになってから新梢を棚面に誘引します。誘引後は、花穂が急速に発達します。花穂の状態が判別できるようになったら、花穂先端の形が良い花を残し、ほかの花穂を切除します。大粒品種は、開花始めに花穂の先端約3cmを目安に整形します。