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12月の農作業 2018.12.1更新


南部版


  水稲 ◇2019年産水稲栽培指針説明会
 JA福山市では、12月から「2019年産水稲栽培指針」を配布し、各地域で水稲栽培指針説明会を行ないます。説明を参考に、水稲肥料農薬共同購入の申し込みをお願いします。
 店頭価格よりも割安となりますので、在庫をよく確認して、在庫過剰とならないように注文してください。
 説明会の詳しい日程、開催場所については、お近くの支店またはグリーンセンターまでお問い合わせください。
 ※説明会には栽培指針などを持参してください。


  野菜 ◇防寒対策
 イチゴ、エンドウ、ソラマメ、ホウレンソウなどは、北側に竹笹や稲ワラなどを立てて霜避けをします。
 レタスやシュンギク、キャベツ、ハクサイの冬越しは「テクテクネオ」などでトンネルをします。

◇タマネギの防除
 べと病、疫病を予防するため、年内に1回、展着剤を加えて「ジマンダイセン水和剤」を散布しましょう。
 近年、3月に雨が多く暖かい日が続いて、べと病が大発生することが増えています。「ジマンダイセン水和剤」を散布することで、初期に感染する菌の侵入を予防します。

◇ニンニクの管理

わき芽かぎ
わき芽かぎ
 11月下旬から12月上旬に1回目の追肥を、「やさい化成2号」で1aあたり3kg施用します。草丈が15cmくらいになったときに、1つの鱗片から芽が2本出ている場合は、生育の良い方を残し根元から芽をかぎ取って1本立ちにします。放置すると養分が分散し、良い球根ができません。

◇アスパラガスの管理 (北部版参照)

◇シイタケの栽培
 原木にはクヌギ、コナラ(マキ)、ミズナなどが適しています。
 原木の伐採時期は、落葉樹なら紅葉初期から11月まで、常緑樹のカシ類は1月から2月までです。切り倒して2週間以上放置し、1mくらいに切りましょう。切った原木は、直射日光に当てないよう管理します。
 植菌は、桜の開花ごろまでに行ないます。直径12cm、長さ1mの原木なら1本あたり50個程度を植菌します。キリの径は8mmを使いましょう。
 品種は、傘が大きく肉厚の「324」、または発生数の多い「240」などを植え付けます。植菌したら4月までこもなどを掛けて、保温と乾燥防止のため伏せておきましょう。

◇ヒラタケの栽培
 原木にはエノキ、ヤナギが適しています。ヒラタケは、発生の早いオガ菌がおすすめです。秋から4月末まで植え付けできます。
 オガ菌1に対して、のこくず2、米ぬか0.5、水2の割合で混ぜます。米ぬかはできるだけ新しい物を用います。また、米ぬかを増量するとコオロギなどの害虫被害が多くなります。5月ごろまで、ワラなどで覆って乾燥し過ぎないようにし、時々潅水します。


  果樹 ◇温州みかんの収穫
 温州みかんは遅くまで成らせておくと、隔年結果を助長します。早生の収穫を早く終えましょう。
 普通温州は、着色の進んだ外成り果から収穫します。

◇温州みかんの枝梢管理
 今年不作の樹は、来年に着花過多となることが予想されます。
 毎年安定した結実を確保するには、早期に夏秋梢(6月以降、新たに発生した枝)の除去が不可欠です。春に伸びた枝と夏枝の境の節を残して、夏秋梢を切り落とします。


◇中晩柑の収穫から貯蔵管理
 果実が完全に着色していれば、ネーブル、八朔などは、12月下旬から収穫しましょう。
 収穫した果実は、着色や大きさ別に仕分けて貯蔵すると管理が徹底でき、高品質に仕上げることができます。貯蔵中は1日1回の庫内換気、腐敗果の除去を徹底しましょう。

◇晩柑類の腐敗防止 
 収穫7日前までに、必ず腐敗防止剤「ベフトップジンフロアブル」の散布を行ないます。
 収穫時期が異なる場合は、時期別に予防を行ないます。

◇中晩柑類の収穫と管理
品種名 収  穫 収穫後の管理
レモン 貯蔵する場合、12月中旬に着色・内容ともに充実した果実を収穫する。 1月~3月の貯蔵は常温で、有孔ポリ(0.02mm)を利用し貯蔵する。
はるみ 収穫時期:
着色進度を目安とし、分割収穫を基本とする。
《1回目収穫》
12月下旬に9分着色以上を収穫する。
《2回目収穫》
1月上旬に残果を一括収穫する。
貯蔵前は積極的な予措は行なわず、自然予措とする。
コンテナ貯蔵の場合、5~6分目入りとし、上下に新聞紙を敷く。
 貯蔵温度:6~8℃
 貯蔵湿度:85%
八朔 【普通八朔】 12月下旬~1月上旬
ただし、寒さの心配のない園地は1月収穫とする。
【紅八朔】 1月上旬~中旬
こはん症は10℃で発生、15℃で多発する。
乾燥に注意する。
 貯蔵温度:5~7℃
 貯蔵湿度:90%

◇越冬柑橘の防寒・防鳥対策
3重袋での袋掛け
3重袋での袋掛け
袋の口は雨水が入らないようにしっかりと留める。
 樹上越冬させてから完熟採収するデコポン、清見などの果実は、防寒・防鳥のため、12月上旬までに3重袋を掛けます。寒さで果実が凍ると、果肉がスカスカ(ス上がり)になります。

◇マシン油乳剤の散布(みかん)

 収穫後の12月下旬に、カイガラムシの防除のため、「特製スケルシン95」の30倍を散布します。
 なお、翌春の発芽促進、樹勢回復を目的に、尿素200倍を混用します。気温10℃以上の暖かい日に散布しましょう。





北部版


  水稲 ◇漏水田対策
 水田の水持ちが悪いと、肥料や除草剤の効果が低下します。刈り取り直後から代かきの2ヵ月前までに「ベントナイト」を施用しましょう。全面散布が難しい場合は、畦半から2~3m部分に1㎡あたり1kg施用します。

◇2019年産水稲栽培指針説明会
 12月から、各地域で水稲栽培指針説明会を行ないます。説明を参考に、水稲肥料農薬共同購入の申し込みをお願いします。
 店頭価格よりも割安となりますので、在庫をよく確認して、在庫過剰とならないように注文してください。
 説明会の詳しい日程、開催場所については、グリーンセンターまでお問い合わせください。
 ※説明会には栽培指針などを持参してください。


  野菜 ◇冬越しの準備
 寒さが厳しくなり、極度な低温にあうと傷みが発生します。
 ハクサイやブロッコリーは、マイナス2~3℃の低温が何日も続いたり急な寒さにあったりすると、葉先や花蕾が枯死または腐敗するため、外葉を束ねてヒモで縛り、不織布をべた掛けします。ハクサイは、屋外で保存できないところでは外葉をつけて収穫し、納屋などに並べてワラやこもで覆います。
 根菜類は、地上へ出ている部分が凍害を受けるため、土を寄せて冬越しします。
 ニンジンは肩の部分へ土寄せを行ない、ダイコンはしっかり土寄せを行なうか、一度抜き取って土へ埋めましょう。

◇野菜の生理障害
○ハクサイ
 葉の付け根部分にゴマのような黒い点がついているものは、肥料のチッ素成分が効き過ぎたことによる生理障害です。病気ではないため、肥料の施用量などを再確認し、土づくりをしっかり行なうと発生を予防できます。

○ブロッコリー
ブロッコリーの低温被害
ブロッコリーの低温被害
 低温にあうとブロッコリーの花蕾が紫色になります。寒冷紗等で被覆し予防しましょう。近年は、寒さにあっても紫色になりにくい品種が育成されています。

○ニンジン
 乾燥が続いたあと、急激に水分を与えると皮の部分の生育が追いつかず、裂けてしまうので注意しましょう。

○ダイコン
ダイコンのス入り
ダイコンのス入り
 収穫時期が遅れるとスが入るため、葉の元を切って確認しましょう。断面の中心が白くなってきたら、早めに収穫をします。








◇アスパラガスの管理
茎枯病
茎枯病
 地上部が枯れたら、地際から刈り取ります。刈り取った茎は、病害虫を残さないよう落葉や刈り草と一緒に畝の上で焼却します。
 特に注意が必要な畑は、今年茎枯病が発生したところです。枯れた茎に菌が残り、来年度の発生原因となるため、きれいに焼ききることが防除のポイントです。
 基肥に1㎡あたり「苦土セルカ2号」を200g、「やさい化成1号」を50g施用します。
 株の深さが5~10cmになるよう畝の調整を行なうとともに、株の上に堆肥を1㎡あたり5kg覆い、堆肥マルチをします。このとき、地面が見えなくなるように畝の肩まで散布します。


  果樹 ◇落葉果樹のせん定
 落葉後からせん定を開始し、厳冬期を避けて2月末ごろ(樹液流動の始まる前)までに終わらせるようにします。
 雪が多い地域では、積雪前に粗せん定だけでも実施しておきます。

◇整枝せん定
せん定バサミとノコギリ
せん定バサミとノコギリ
 せん定の目的は、受光体勢を整える、管理作業をしやすくする、樹冠の調整および枝の若返りです。
 主枝(骨格枝)は3本、または2本とします。2本主枝の方が枝の重なりが少なく、作業性が良いのが特長です。主枝の先端を頂点とした二等辺三角形になるように枝を整えます。
 一般的なせん定作業の手順は、次の通りです。
最初にノコギリで直立枝(徒長枝)などを切ります。
本せん定を始める前に目標とする樹形(骨格)を想定し、樹全体を見渡して、不要な太い枝をノコギリで切除します。
せん定バサミで主枝(骨格枝)の先端部を切り返し、株元に向かって小さい枝をせん定します。
 どこに実(花)がつくのか、芽をどの向きに発生させたいのか確認し、結果枝、更新枝をバランスよく配置する必要があります。
 枝を多く残し過ぎる(せん定が軽い)と、樹勢低下、過繁茂の原因となります。
 成木では間引きせん定を主体とし、若木、樹幹を拡大したい場合や主枝の先端部分は、枝の切り返しを行ないます。
 樹高短縮などをする場合は、2~3年かけて徐々に下げます。

◇雪害対策
 積雪が予想される場合は、ビニールや防鳥ネットなど雪が付着する資材を外しておきます。また、棚のゆるみを点検し、早めにせん定して積雪する部位を少なくしておきましょう。積雪した場合は、樹に積もった雪をできるだけ早く落とします。
 枝が折れた場合、折損部を切除し、「トップジンMペースト」を塗って傷口を保護します。二次災害の恐れがあるので注意して作業しましょう。



 

《米の食味・品質診断のおすすめ》
 JA福山市では、食味・品質の診断を行ない、来年度の栽培に向けた対策を提案します。
 診断を希望される方は、グリーンセンターまたはグリーン店にある申込書に必要事項を記入のうえ、玄米といっしょにグリーンセンターへ提出してください。

診断できる米…玄米のみ
診断に必要な量…1合
診断項目
食味
水分・タンパク・アミロース・脂肪酸度・スコア(食味値)
品質
整粒・未熟粒・被害粒・胴割粒・死米・着色粒・外観ランク
診断料…無料
診断には一定の日数をいただきます。


《平成28年産米に係る共同計算結果について》
平成28年産米に係る共同計算結果について、右記へ掲載しておりますので、ご確認ください。 平成28年産米に係る共同計算結果
【本件に係るお問合せ先】
 JA福山市営農経済部販売課  ℡(084)924-2246



 JA福山市では、新規就農者や規模拡大を図る生産者へ、使用しない施設や資材の情報を提供するサービスを行なっています。
 使用しなくなったビニールハウスやトンネル資材、支柱、被覆資材など使えそうなものをお持ちでしたら、情報提供をお願いいたします。提供いただいた情報は、資材を必要とされる方へ紹介させていただきますので、詳細な内容を確認のうえ取り引きをお願いします。
 なお、施設・資材のマッチングは必ず成立するものではありませんので、ご了承ください。
利用対象者
JA福山市の組合員
利用方法
各グリーンセンターにある申込書に必要事項を記入のうえ、提出してください。
対象資材
パイプハウス・潅水設備・マルチ・支柱・トンネル支柱・寒冷沙・不織布
※農機具(動力を伴うものは除く)
情報の開示
寄せられた情報は個人名を省いて、JA福山市ホームページ(「使用しない農業施設・農業資材の情報を募集しています」)でご覧いただけます。
利用料
紹介料等はいただきません。



イノシシ対策
 最近では、手入れの行き届かない果樹林や耕作放棄地、休耕田が増えたことで、イノシシ等の住処が人里近くまで拡大し、畑の作物を食べられ、水稲が踏み荒らされる被害が増加しています。
 被害対策は、人と野生生物の活動域を区別することです。被害が激しくなる前の早い段階で、いかに理想的な状態に近づけるかが重要となります。

○視覚的遮断
 イノシシは、トタンなど壁の向こうに何があるのか臭いで判断し、必ず目で確認してから飛び越えます。
 おいしそうな作物が見えれば食べたくなるのが生き物の本能です。侵入防止柵の効果を高めるには、耕作地をイノシシから見えにくくすることが重要です。

○精神的遮断
 イノシシはやぶから出る時、毎日使っている通り道でも必ず立ち止まって、周囲を目で確認してから開けた場所に移動するほど、警戒心の強い動物です。
 柵周辺の草刈りを行ない、イノシシが近づきにくい環境を作ることが大切です。

○収穫残渣の処分
 畑の周辺に収穫した作物の下葉などの残渣を残すことが、イノシシへ間接的に餌付けを行なうことになります。穴を掘って埋めるなど適切に処置し、畑に残さないようにしましょう。

○放任果樹の処置
 畑の周辺に収穫をしない柿の木などがある場合、熟して落果した果実がイノシシの餌となり、新たな被害の発生を招きます。放任している果樹を伐採するなどし、餌の供給源を断ちましょう。

○電気柵設置のポイント

 農地の周りに目隠しとなるやぶ、進入通路を作らないようにします。電気柵の漏電の原因、目隠しとなる下草を刈りましょう。柵は一方だけでなく、四方をしっかり囲みます。柵は隙間を作らず、段差でできる隙間にも注意しましょう。畑の中を丸見えにしないように、柵は山際から離して設置します。

○電気柵設置の表示
 電源の種類や電圧の大きさに関係なく、必ず周囲の人が容易に確認できる位置や間隔、見やすい文字で表示しましょう。

○漏電遮断器の設置
 電気柵を人が通る公道や、柵、塀で分離されていない場所に設置し、さらに30V以上の電源(家庭用コンセントなど)から電気を供給する場合は、漏電遮断器を設置してください。
資材購入助成金として、JA福山市農業振興支援事業がご利用いただけます。
詳しくは各グリーンセンターまでお問合せください。